OKはり灸マッサージには、様々な不快症状でお困りの方が来院されます。
その症状も様々で、たとえ同じような症状でも、体質や体調が一人一人違います。
ですので、ある程度の基本施術パターンはもちろんありますが、刺激方法、刺激量、などを、一人一人にできるだけ合わせる「オーダーメイドな治療」をすることが施術者には求められます。
ところで、これは以前より気付いていたことですが、最近とみに意識するのが、
「良くなったところを数えてくれる方の方が、悪いままのところを意識する方よりも治りが良い」
という事実です。
たとえば、五十肩とすると、
「少しずつだけど、徐々に痛みが楽になっています」
とおっしゃる人と、
「まだまだ痛い」
とおっしゃる人では、治り方に違いがある、ということです。
「まだまだ痛い」
とおっしゃる人でも、よくよく聞いてみたりすると良くなっているところがあったり、他覚的に明らかに改善傾向にある場合があるのですが、意識がまだ残っている症状の方に固執してしまっている場合があります。
そういった方に比べ、わずかな良い変化でも、「良くなっている」とおっしゃる方の方が、統計的に、治りが良い傾向があるのです。
当然と言えば当然です。
悪い方を意識し続けるのと、良くなっている方を意識するのと、どちらが自分にとって良いか?
自ずと答えは出ます。
良くなっている方を意識する方が脳の治癒力は上がるでしょう。
これは、人生全般にも言えることで、良いところを数える人と、悪いところを数える人と、どちらが幸せか?
言うまでもないでしょう。
もちろん、痛いところや辛いところが気になってしまうのは仕方がないことです。
しかし、痛みばかりに気を取られずに、前に比べて良くなったところを意識的に探してみるのも悪くないのではないでしょうか。