最近の私(院長)の思うところ・・「やっぱり結局背骨が一番大事」。
カイロプラクティックやエドガーケーシー療法が背骨が一番大事、との考えを基に発達しましたが、私(院長)も、やはり究極は背骨に行き着く、と、最近の臨床で感じています。
背骨は体幹部にあるので、「体幹が一番大事」と言い換えることもできます。
私(院長)も含め、OKはり灸マッサージに来院される方ほぼ全員が背骨および体幹部の柔軟性・可動性が低下しています。
背骨の中に重要な神経の束、「脊髄」が通っていて、背骨から脳神経と仙骨神経以外の「末梢神経」が出ています。
この「末梢神経」は、感覚神経・運動神経・自律神経そのものですので、背骨が硬くなると、脊髄、感覚神経、運動神経、自律神経、の働きが阻害され、あらゆる不快症状を引き起こします。
背骨が硬くなると肋骨も硬くなります(その逆もいえます)。
体幹、という言葉がまだなかった時代から、「胴体力」を提唱していた、故・伊藤昇氏の目の付け所は凄い。
胴体・体幹が硬くなると上下肢の動きも硬くなります(その逆もしかり)。
胴体・体幹の中枢部、背骨、が結局一番大事なのです。
かといって、背骨だけにアプローチすればよいか、といえば、そうではなく、体幹と上下肢は連動していますので、上下肢の柔軟性・可動性を改善すれば体幹の柔軟性・可動性も改善します(その逆もしかり)。
上肢は肩甲骨から、下肢は骨盤(股関節)から、はえています。
この、肩甲骨と骨盤(股関節)の柔軟性・可動性を上げることが、体幹・背骨の柔軟性・可動性を上げることに直結します。
体をゆるめるアプローチ方法は、中枢から抹消まで、あらゆる部位で可能ですが、一番やりやすく効果も感じやすいのが、肩甲骨と骨盤(股関節)をゆるめることです。
これは、施術などの「他力」では実現不可能です。
施術により、ある程度不快症状が改善することはありますが、時間が経つとまた症状がぶりかえす、というのは、人間の体というものは、ほおっておくと硬くなる性質があるからです。
やはり、本気で自分の体を良くしたいと思うなら、施術「他力」とともに、トレーニングや体操などの「自力」が必要不可欠なのです。