OKはり灸マッサージには、今現在、お二人の脳梗塞後遺症の患者さんが、継続的に通院されています。
お二人とも、幸いにも、現在杖も使うことなく、お一人で歩くことができる状態まで回復されていますが、
お一人の方は、約一年前に脳梗塞を発症し、今は、左の脚に少し運動麻痺が残り、少しびっこをひくような歩き方になっています。痛みやしびれは、幸い、ないとのことです。
もう一人の方は、一見したところ、どこも悪くないように見えるのですが、一年半ほど前に、脳幹梗塞を発症した方です。
首を中心に、体中のこり・痛みとともに、嚥下障害(物を飲み込みにくい)が後遺症として残っています。
結論的に言いますと、どちらの方も、鍼灸治療を開始してから症状が改善してきています。
左脚の動きが悪い方は、しっかり左脚に体重が乗せられるようになり、以前は、左脚を引きずるようにして歩かれていたのが、左右交互に脚を出す通常の歩き方に近づいてきています。
もう一人の、嚥下障害が残っている方も、体中のこり・痛みがずいぶんと楽になったとともに、飲み込みの方も少しづつ改善されてきているとのことで、知人からも、良くなった、と指摘されるそうです。
この方の場合、首、肩まわりの筋が柔軟な動きを取り戻したことによって、嚥下の方にも良い影響が出ているようです。
この方たちの治療には、鍼灸学校卒業後、6年あまり勤務した、脳神経外科での経験が生かされています。
脳外科勤務時代は、発症後長い期間が経過し、かつ重度の方を治療することが多かったため、なかなか思うような改善をみせる症例は少なかったように思います。
その後の、内科勤務時代にも、何人かの方の治療を担当させていただきましたが、これらの経験から得た感触としては、発症からまだ日が浅く(1~2年以内)、術後の経過も良く、しかし、傍目からはわかりにくい後遺症をお持ちの方が、効果が上がりやすいと思います。
もちろん、重度の方でも、全く効果がないわけではなく、例えば、上肢・下肢の拘縮の緩和、など、部分的な効果はありますが、目に見えて、どんどん良くなっていくというのは、正直難しい印象があります。
その点、今、通院中のお二人は、明らかに良くなっている実感が、患者さんも、施術者側も、確実に認識できていますので、非常にやりがいを感じることができ、この先、どんどん良くなっていって欲しい、と願うばかりです。
OKはり灸マッサージの脳こうそくの後遺症の症例
OKはり灸マッサージに数多くご来院いただいた、脳こうそく後遺症の症例の中から、一部をご紹介します。
脳幹こうそく以降の体の痛み 津山市 60代男性
症状
1年前に脳幹こうそくをして以来、首・肩・背中を始め、体の筋肉が痛む。 食事の飲み込みも悪い。
治療・経過
週1回のペースで鍼灸治療を開始し、症状は改善していった。 今では、3週間~1ヶ月に一回のペースで、メンテナンス的に定期的に来院される。
脳こうそく以降の体の動きの悪さ 津山市 70代男性
症状
1年前に脳梗塞を患って以来、左足の動きが悪い。
治療・経過
週一回のペースで、しばらく鍼灸治療を継続すると、随分力が入るようになり、念願のゴルフもできるようになった。
脳こうそく以降の右手の重だるさ 津山市 50代男性
症状
3か月前に脳こうそくを患って以来、右手が重だるい。
治療・経過
3回の鍼灸治療で、重だるさがなくなった。