岡山市の鍼灸院に勤めていた頃に、こんなことを言っていた患者さんがいました。
<strong>『他の治療院で、「必ず治ります」と言われて、1年間、週1回通ったけど、まったく効果がなかった』</strong>
ちなみに、その方は、慢性腰痛でお悩みの方だったのですが、私が治療を受け持つようになってからは、相性が良かったのか、回を追うごとに徐々に改善され、数か月の治療で、日常生活に支障がないくらいまで改善されました。
鍼灸業界では、患者さんを継続的に通院させるために、とにかく<strong>『「必ず治ります」と自信を持って言え』</strong>
と、指導しているところがあると聞きます。
このやり方に、私は常々疑問を持っていました。
確かに、自信を持って治療に当たることは大事なのですが、
根拠もなく、何でもかんでも、「必ず治ります」と言ってよいのか?・・・
私は、初診の段階で安易に「治ります」という言葉は使わないようにしています。
治療者側の本音を言えば、治るかどうかは、ある程度治療をしてみなければ分からないという場合も多く、安易に、「必ず治ります」と根拠のないことを言って、患者さんに過度の期待を持たせることは、患者さんに対して真摯な態度ではないと考えます。
治療を受けて、一時的に良くなったように思っても、数日するとまた症状が出てくるということがあります。
特に、慢性症状の方の場合は、この傾向が強いです。
一時的に良くなるのではなく、
良い状態が続くようになるまで改善させるには、1回の治療だけでは、難しいことが多いです。
やはり、治療の回数を重ねる必要があります。
針灸治療で症状が改善しない、治らない、という大きな原因のひとつに、<strong>「治るまで治療を続けていない」</strong>
ということがあげられます。
特に、長年患っていた症状をお持ちの場合、それを本気で改善させようと思うのであれば、一朝一夕にはいきません。
現代医学で難治性のものは、当然、鍼灸治療においても、難治性であることが多いです。
病院に行ってもなかなか良くならない、そんな症状の場合、鍼灸治療への期待が嫌でも高まるかもしれませんが、焦らずに治療を続けて欲しいのです。
もし、あなたがこの先生なら信頼できる、この治療院なら信頼できる、というような鍼灸マッサージ師や整体師さんに出会えたとしたら、是非、どしんと腰を据えて、ある程度の期間の治療を継続されることをお勧めいたします。
<span style="color:#FF0000">本気で治したいのなら、まずは3回鍼灸治療を試してみて下さい
長く患っている場合は、10回鍼灸治療を続けて下さい</span>
これは、この回数で症状が完全に治るということではなくて、今後続けて治療を受けて、症状が改善するかどうかの判断をする期間と考えてください。
それでも、何の変化もみられない場合は、その治療院でいくらその後治療を続けても、改善しない可能性は大きいと言えます。
しかし、最初の1回の治療だけで、治る治らないを判断されることは、患者さんにとっても治療者側にとっても、結局、治るかもしれないチャンスを放棄しているという点で、双方にとって残念なことです。
(もちろん、1回で治ってしまう事も多々ありますが)
治療において、<strong>「継続は力なり」</strong>ということを思い知らされる事例があります。
私の鍼灸学校時代の同級生で、岡山市で<A Href="http://ameblo.jp/fukusyo-an/" Target="_blank">福匠庵</A>という治療院の院長をされている田中氏は、逆子治療の成功率が、なんと100%!!
を誇っています。
その成功の秘訣をたずねたところ、「成功するまで治療を継続すること」という答えが返ってきました。
実際、1回で逆子が治ることはなく、少なくとも2~3回、多い場合は10回くらいかかっているそうです。
それでも、最終的には、100%の成功率を誇っている。
福匠庵院長の信頼度がよほど大きいのだなと感心するとともに、改めて、治療を成功させるためには、治療を継続することの大切さを痛感しました。
お客様の立場で考えると、お金を払って治療を受けているのだから、1回で治らないなら、次は行きたくないというお気持ちも分かります。
ですが、1回で治らなかったとしても、何か変化を感じなかったでしょうか?
少しでも症状が緩和されるのを感じた場合は、是非、続けて治療を続けてみて下さい。
<span style="font-size:large;">まずは3回
長く患っている場合は10回
</span>
これが目安です。
辛い症状をお持ちの方、是非、OKはり灸マッサージの針治療・お灸・整体・マッサージをお試しください。
お待ち致しております。