自分の身体を「どういう感覚で意識して、どう動かしているか」
このことと、不快症状と関係が深いと思っています。
身体感覚と不快症状は、密接な関係があると、私(院長)はみています。
通常の人は、
- 「腕は肩関節のあたりからはえている」
- 「脚はお尻の下からはえている」
という身体感覚を持っているでしょう。
体幹とのつながりを意識すると合理的な動きになる
体幹ということに意識を向けてみると、体幹と腕とをつないでいるのは、骨格的には、「胸鎖関節」です。
よって、胸鎖関節を支点に腕を動かす、という身体感覚が本来の身体感覚です。
また、下肢では、脚は仙腸関節を支点に動かす、という身体感覚が本来の身体感覚です。
これは、実際、スポーツなどの運動をやってみるとよくわかります。
腕は肩関節からはえていて、脚はお尻からはえている、という身体感覚で動くのと、
腕は胸鎖関節を支点に動かす、脚は仙腸関節から動かす、という身体感覚で動くのとでは、パフォーマンスに雲泥の差が出ます。
たとえば、野球をプレーする場合、腕は肩関節からはえていて、脚はお尻からはえている、という身体感覚でプレーすると、全く全身の連動性を利用できないプレーとなってしまい、当然、パフォーマンスレベルも低いです。
が、腕は胸鎖関節を支点に動かす、脚は仙腸関節を支点に動かす、という身体感覚でプレーすると、全身の連動性を感じながらプレーすることができ、当然、パフォーマンスレベルも上がります。
同じ人間でも、このように「身体感覚」をちょっと変えるだけで、動きが全く違ったものとなるのです。
こういったことは、スポーツに限らず、一般動作にも当てはまります。
極端に体を動かさずに過ごすことが多くなった現代人は、身体感覚も、よく体を動かしていた(動かさざるを得なかった)不便な時代の人とは、大きく変わってしまっていると考えられます。
たとえば、洋式トイレの普及により、「しゃがむ」という和式トイレでは絶対に必要な動作ができなくなってしまっているのです。
「腕が肩関節からはえていて、脚はお尻の下からはえている」という身体感覚は、胴体を一つの大きな「箱」のような感覚で捉えることになります。
これは、「非合理的、非効率的な身体感覚」です。
腕は胸鎖関節を支点に動かす、脚は仙腸関節を支点に動かす、という身体感覚は、胴体の細かいパーツまで意識することになります。
「胸郭」と「鎖骨~肩甲骨~腕」を分離して意識する、
「胸郭」と「骨盤」を分離して捉え、骨盤内でも、「腰椎~仙骨」「寛骨~股関節~脚」を分離して意識するという身体感覚です。
このような感覚を持っていると合理的で、効率的に体を動かすことができます。
適度な運動で身体感覚を高めよう
不便で体を動かさないと生活が成り立たない時代には、極力疲労を防ぐため、「合理的、効率的な身体感覚で動く」ということが自然にできていたと考えられます。
一方、便利になり過ぎた、体を極力動かさない現代の生活では、現代人の身体感覚は鈍麻して、「非合理的、非効率的な身体感覚で動く」ようになってしまいました。
こうした、「身体感覚の鈍麻」と「不快症状の発生」には、密接な関係があると、私(院長)はみています。
「不快症状」は、体の凝り・痛み・しびれだけでなく、自律神経の不調や、うつ病などの精神疾患も含みます。
私(院長)の臨床経験上、自律神経の不調や、うつ病などの精神疾患でお困りの方は、「身体感覚が鈍く、頭を使いすぎている」傾向があるように見受けられます。
精神衛生の維持のためにも、積極的に体を動かし、考えても仕方のないことを頭から極力排除していくことが必要ではないか?と考えています。
ですので、様々な不快症状で悩んでいる方は、ご自身の不快症状の原因が、こういった「身体感覚の鈍麻」や「運動不足」ではないか?と疑ってみて、思い当たるようでしたら、「とりあえず積極的に体を動かす」というところから始められてはいかがでしょうか?
お悩みの症状が続くようなら津山市の整体・鍼灸OKはり灸マッサージへ
また、こういった自助努力でもどうにもならないケースはいくらでもありますので、そういった場合に、OKはり灸マッサージの施術をご利用ください。
また、スポーツ、体操、トレーニンング、などで、疲労した体をケアしたい方、のご来院も積極的にお待ちいたしております。