人の精子は、精巣の中で、毎日一億程新しく作られます。
作られた精子は、精細管から精細網と呼ばれる誘導通路を通り、精巣上体へ貯蔵されて射精を待ちます。
この間に、精子は成熟して受精能力を獲得していきます。
精子の元である、精祖細胞から成熟精子の形成までには、74日間かかる、といわれています。
院長ブログの不妊症と鍼灸治療(1)でも記しましたが、卵子も成熟するまでには、およそ3か月かかりますが、精子も、卵子同様、3か月弱、成熟にかかるというわけです。
一説では、卵子の成熟までには、原始卵胞から排卵まで、約9~10か月を要する、という文献もあり、とにかく、卵子も精子も、ずいぶん前からの体調の影響が、今現在の、精子・卵子に反映されている、ということは、間違いなさそうです。
鍼灸治療で体質改善し、いい卵子、いい精子を築こうと考えるのであれば、ある程度の期間が必要である、ということがいえそうです。