「強く念じて頑張り続ければ」的な根性論に支配されたかのような現代日本。
いや、「24時間闘えますか?」なんてフレーズが昔あったように、日本伝統の考え方かもしれません。
頑張っている人は偉くて素敵、そうでない人はダメ人間。
本当にそうでしょうか?
こういった根性論は、人生で成功をおさめた人が、「上から目線」で諭すことが多いようです。
しかし、この方法は、体力が落ちた人が再び上がるための方法としては不適切です。
なぜなら、「強く念じること」は体力を要するからです。
「体力が落ちたとき、上がるためにとるべき方法」
は、
「体力のある人が、さらに上を目指すときにとる方法」
とは異なります。
このことを理解していない人が多いのではないでしょうか?
これが、「体力が落ちた人(とき)に優しくない日本社会」を作っていると思います。
「体力のあるとき」のやり方を、「体力のないとき」にも正しいと思い込み、やり続ける。
理解がない周囲も、それを体力のない人に求める。
これが、日本で「治りにくい人」が増えている要因です。
社会全体が、現実的でない「単一モーレツ思考」にとらわれているかのようです。
現実に即応する柔軟さが、ないがしろにされているのです。
これは、体力の生まれつき少ない人や、今体力が落ちた人には、過酷で、不健康な風潮です。
だから、みんな、「無理をして」「病気になり」「なかなか治らない」のです。
「いつやるか?別に今じゃなくていいでしょ」
ダメ人間で結構。
頑張りすぎない人間こそ、バランス感覚に長けて魅力的に見える、今日この頃です。