安静にしているとき、たとえば今の時期なら、こたつのおもりをし、日がな一日テレビをみる、という状況は、非常に気持ちがよいものです。
いくらでも浸っていられるものの、確実に心身は蝕まれていきます。
そう、安静はまさに「麻薬」なのです(一部何らかの理由でどうしても運動を制限されている方は除く)。
安静とは、活動を最小限にした状態です。
安静が麻薬なのは、安静にしていると確実に身体機能は低下し、精神面まで停滞するからです。
臥床とは、重力の影響を最小限に抑えた状態です。
臥床も安静の最たるもので、日がな一日臥床していたら確実に心身の機能は低下します。
当然、体は凝り固まり、痛みにも敏感になります。
そういった状態の痛みは、そのままにしておくと、さらに痛くなりますので、鍼灸マッサージ整体で緩和することは大切です。
それと同時に、できる範囲内で、積極的に体を動かす習慣をつけることが、体にとって非常に大切なのではないかと思います。
高齢化で、寝たきりの人が非常に多い状況ですが、もっと元気な頃から対策をとっていたら、違った状況の方もいるかもしれません。
かくいう私(院長)自身も、最近子供が運動しだすまでは高校以来これといった運動をせずに過ごしてきました。
が、子供と運動することを再開し、運動の効果を実感しているところです。
当然、46歳の身にはきつい瞬間も多々あるし、運動後は全身が筋肉痛で辛い、が、これこそが体を活性化させている証でもあり、何しろ体を動かしているときが一番楽しい。
自分がいつまで生きるかは誰にもわかりませんが、もし長生きしてしまったときに備え、運動習慣は40代からつけておくべきと、今、実感しています。
それで寝たきりを防げるかどうかはわかりませんが、確実に、その後の機能低下は、ある程度は防げると考えております。
日本は、リハビリテーションの重要性が、諸外国に比べてまだまだ認識が遅れています。
私は理学療法士ではありませんが、理学療法士の方やリハビリ専門医の方にはもっとリハビリテーションの普及が進むように、ご尽力お願い申し上げます。