OKはり灸マッサージの施術コースは、マッサージコース、整体コース、はり灸コース、と、主に3つありますが、はり灸コースのご利用が圧倒的に多く、最近はその傾向がさらに強まり、来院される9割以上の方をはり灸コースで施術させていただいております。
さて、OKはり灸マッサージの施術に限らず、通常、施術は臥位で行われるでしょう。
OKはり灸マッサージの鍼灸施術も、当然、基本的にはベッドの上で臥位で行いますが、ひと通り施術が終わり、施術効果を確認していただく際、ベッドに腰掛けてもらったり、歩く動作などをしていただきますが、「まだここが」、ということは多いです。
その、仕上げ、とでもいうべき施術は、そのまま、座位や立位で行うことが多いです。
座位や立位は、重力から解放された臥位とは違い、通常の生活姿勢である重力の影響を受けた状態となります。
その際、臥位では見えなかったものが見えることが多いです。
患者さんが、「まだここが」、と、おっしゃるところとその関連部位を中心に仕上げの施術をしますが、たとえば、「右の肩甲間部がまだ少し気になる」という場合、その部位を触診すると、必ずその部位の肋骨の可動制限があります。
そこに鍼をすると、瞬時にその肋骨の可動制限は取れ、と同時に、患者さんも「楽になりました」とおっしゃいます。
この部位の肋骨の可動制限が、術前にわかっていればよいですが、全ての関節の可動性を術前に評価することは不可能ですし、臥位では表面的な「背部兪穴のツボ反応」としては捉えられても、整体的視点である、「肋骨の可動制限」、ということまではわからないこともあります。
これが、座位や立位になってもらい、もう一度触診したり、患者さんに状態を聴いたりすることで、臥位では見えなかったものが見えるのです。
そういった理由から、OKはり灸マッサージの施術では、仕上げに座位や立位で施術をさせていただいくことが多いのです。