「体が柔らかい」ということは、体の痛みの感知が鈍化するということです。
筋肉は「筋線維」という細長い細胞から構成されています。
この筋線維は、その硬さは人によって変わらないという報告があります。
つまり、体の柔らかい人も硬い人も、筋肉の質は変わらない、ということです。
では、どこに違いがあるのかといえば、筋肉内にある「筋紡錘」というセンサーの働きです。
筋紡錘は、筋肉が過度に伸ばされたとき、損傷しないように反射的に収縮させる働きをしますが、筋紡錘が反応しない範囲を広くすることで、縮もうとする反射が起こりにくくなり、体が硬い人が痛いと思う動きや姿勢でも痛いと感じにくくなるのです。
センサーの反応を鈍くするには、継続的にストレッチを行うしかありません(鍼灸・マッサージ施術でストレッチをしたときと同様の状態を得ることができ、凝り感・痛みを軽減させることができます)。
ストレッチで体のすべての問題を解決することはできませんが、やらないよりはやった方がいいですので、是非、ストレッチを習慣的に行うことをおすすめいたします。
ストレッチで体が柔らかくなっても、こり・痛みが消失しないことももちろん多いですので、その場合、鍼灸・マッサージ・整体施術が有効ですので、是非お試しください。
自力と他力の中道がもっとも効果的かと思われます。