よく、鍼灸治療や漢方薬のことを、「東洋医学」という言い方をしますが、厳密に言えばこの言い方は正しくありません。
鍼灸治療や漢方薬は、その発祥の地は、「中国」です。
「東洋」という言い方は、もちろん「西洋」に対する言い方で、中国だけでなく、日本をはじめ多くの国、地域が当てはまります。
インドなどには、この中国とはまた違った独特の伝統医学があります。
したがって、OKはり灸マッサージでは、「東洋医学」という言葉は用いず、「中国伝統医学」または、略して「中医学」という言い方をさせていただいております。
さて、鍼灸治療、と一言で言っても、その具体的な施術方法や考え方には様々なものが存在します。
近年では、鍼灸治療の解剖学、生理学的な効果のメカニズムがどんどん解明されてきていますので、西洋医学的な発想で鍼灸治療を行うことも可能なのです。
はり、や、お灸、というもので「刺激」して効果を求める療法でもありますので、「刺激療法」といってもいい類のものでもあります。
ですが、現在の中国という国の在り方の是非はおいておいて、鍼灸治療の発症の地が中国である以上、どんな考え方、アプローチ方法をとる場合でも、鍼灸治療は中国伝統医学である、ということに変わりはありません。
ですので、「鍼灸治療で自律神経のバランスを整えて効果を出します」と言う場合でも、鍼灸治療を行う時点で、中国伝統医学を行う、ということになるのです。