理学療法士の枠を超えて、ヨガ・ピラティスインストラクター、身体論者、としてご活躍の、中村尚人氏。
この度、BABジャパン、より、
「背骨歩行でカラダがよみがえる エボリューションウオーキング」
と題したDVDを発売。
中村氏は、人間特有の骨格から導き出されたナチュラルな歩行とは、腕を振り、背骨を回旋させるものである、と主張し、「エボリューションウオーキング」を創始されました。
中村氏は言います。
そもそも健康とは、ナチュラルに歩けることに基づいていて、多くの障害や病気は、アンナチュラルな歩き方と関係がある。
例えば、五十肩。
その原因として、ローテーターカフ(回旋筋健板)という安定化機構の破綻、が言われますが、なぜその安定化機構が破綻するのか?という根本原因については説明されません。
姿勢不良も大きな原因ですが、その根本原因は、ナチュラルに歩けていないこと。
首や膝が痛いという多くの方が抱える症状も、胸椎が硬くなった結果であることが多く、なぜ胸椎が硬くなったかを追求していくと、やはり歩行に行き着きます。
ナチュラルな歩行は、胸椎を柔軟に使っている。
逆に、アンナチュラルな歩行では、胸椎を柔軟に使えていないために硬くなってしまい、様々な障害を起こします。
要は、胸椎から腕を振るように意識して歩くことで、胸椎の回旋運動が生まれ、上は肩甲骨、下は骨盤を相対的に捻じる形になることで、人間特有の骨格構造に合理的な連動性が生み出され、各部位が合理的に動き、全体として整合性がとれた歩行を実践することで、障害や病気を遠ざけることができるのです。
整体学的に観ても、胸椎は捻じりの柔軟性が求められる部位で、胸椎の捻じれの固定化が、様々な病症の根源となりうる、と考えます。
実際に、OKの臨床でも、胸椎の柔軟性は、常にチェックするポイントとなっています。
首肩や腰に症状があっても、実は、胸椎が重要なポイントとなることは、非常に多いといえます。
もちろん、背骨は、肩甲骨・骨盤から続く上下肢と、常に連動させて観なければならず、背骨だけ取り出して観ることは、有意義ではありません。
とにかく、さすが、理学療法士であり、自らもヨガ・ピラティスなどのボディワークを実践する中村氏の着眼点は、非常に参考になり、DVDも早速注文しようと、そして自らも実践しようと、考えているところです。
今日も、これから入浴後、ストレッチ(自力整体)を実践しようと思います。