自らの外反母趾を、自ら開発した、「ひろのば体操」で克服した、みらいクリニックフットケアセンターでご活躍中の理学療法士、湯浅慶朗先生は、自らの外反母趾を3年かけて治した結果、それまで悩まされていた腰痛も、感じなくなったそうです。
湯浅先生は、現代日本人のほとんどの人の足の指は変形していて、その結果、足部自体の機能が低下し、その影響が、それより上の部位に影響を及ぼし、外反母趾などの足部の病気以外に、腰痛、ひざ痛、肩こり、顎関節症など、全身の症状にまで波及する、と主張されています。
実際、みらいクリニックフットケアセンターでのリハビリで、様々な症状や機能障害をお持ちの患者さんを改善に導いています。
この「ひろのば体操」とは、要は、足の指を、ひろげてのばすストレッチを、患者さん自身に、毎日コツコツとやってもらう、というごく簡単なものです。
それだけで、足部の安定性が増し、その結果、それより上の部位のゆがみや不具合が改善していくそうです。
また、手の指では、日本にヨガを広めるきっかけを作られた、故・沖正弘先生の直弟子さんにあたる、龍村修先生が提唱されている、「指ヨガ」があります。
龍村先生は、手の指と、全身の各部位は相関していて、手の指をまわしたり、そらしたり、伸ばしたりすることで、背骨を中心に全身もほぐれ、様々な不快症状を改善できる、と、主張されています。
これは、私自信実験的に行ってみましたが、確かに、手の指をほぐすだけで、体がほぐれます。
具体的には、いつも行っている、ストレッチ(自力整体)を行う前に、「指ヨガ」で、手の指をほぐしておくと、確かに動作がしやすくなっています。
このように、手足の指に注目して、それをほぐすだけで、体の辛い症状が改善できる、という主張が、このお二人をはじめ、相次いで出されています。
この視点は、実際の鍼灸や整体の臨床においても、大変参考になり、早速利用させていただいております。
また、自分自身の体で体験してみないことには、人にいいですよ、とお勧めすることはできませんので、この「ひろのば体操」と「指ヨガ」を自己コンディショニングに早速取り入れました。
まだ始めたばかりですが、感触はいいです。
元々、末梢刺激で中心軸を整える、という方法論は、鍼灸領域でも、整体領域でも存在しますので、すんなり導入することができました。
臨床に、また、自己コンディショニングに、新たな手数の一つとして、利用していきたいと考えています。
さて、そろそろお風呂に入って、勉強して、自己コンディショニングして、寝よう。
その前に、スティーブ・ヴァイの「Die To Live」と、ゲスの極み乙女。の「デジタルモグラ」を聴こう。
酒もタバコもやらない私は、音楽を聴くことが、最大の贅沢な時間なのです。