OKはり灸マッサージには、様々な不快症状でお困りの方が来院されます。
五十肩の方の来院は非常に多いです。
が、一言で「五十肩」と言っても、
- 厳密な意味での五十肩
- 厳密な意味での五十肩以外の肩関節痛
このふたつ分類され、当院で圧倒的に多いのは、「厳密な意味での五十肩以外の肩関節痛」です。
厳密な意味での五十肩とは
「厳密な意味での五十肩」は、必ず関節拘縮があります。
つまり、肩関節が固まってしまい、他動的にも可動域制限が顕著にある場合を言います。
「肩関節の動作時痛はあるが、肩関節の可動域制限はほとんどない」という場合、「厳密な意味での五十肩」ではありません。
肩関節は、元来、関節の”はまり”の浅い関節で、多くの筋肉で、絶妙なバランスを取りながら腕のスムーズな動きを保証していますが、この「肩関節周囲の筋バランス」が崩れると、関節は「ズレて」痛みを発生させます。
「じっとしていても痛い場合」、「動かしたときだけ痛い場合」、でも、病態が変わります。
このように、「五十肩」と一言で言っても、様々な状態があり、それを見極める眼力が施術者には求められます。
とにかく、「五十肩」、または、「肩関節痛」の施術では、痛い肩関節局所には触らない方が治療が上手くいくことが多いです。
五十肩の治療は奥が深く難しい
関節拘縮がある場合は、慎重に、肩関節局所にも施術する場合もありますが、その場合も、痛みのあるなし、痛みの程度、患者さんの感受性などで、アプローチ方法を変えます。
五十肩の治療ほど、その個人個人の病態、感受性に合わせて施術する症状もない、というくらい、オーダーメイドな施術が求められ、ワンパターンな施術では通用しない、非常に難しく、奥が深い症状です。
こういった点が、五十肩の治療の難しいところです。
「OKはり灸マッサージはどんな五十肩も治します」
といった、無責任かつ根拠のないことは、口が裂けても言えませんが、トータル的に、改善率は高い方だと自負しております。
五十肩の治療で、一番大事なのは、他の症状にも共通することですが、
「短期間で治そうと焦らない」ことです。
五十肩の改善の仕方は、個人個人で大きな「差」があります。
「辛抱強く治療を続ける人が結局一番改善する」という、治療の大原則、は、五十肩の治療にも当てはまることです。