ストレスで得た内部環境は解糖系を働かせて危機を乗り越えるためにはプラスです。
しかし、長く続くとミトコンドリア系が働かなくなり未病の状態になってしまいます。
さらにこの状態が続くと、ミトコンドリアの少ない分裂細胞の中から、低体温、低酸素に適応しようとする遺伝子の多段階変位が起こると考えられます。
つまり、ミトコンドリアの切り捨て反応です。
このようにして、ミトコンドリアの少ない解糖系に依存したがん細胞が生まれる、と考えられます。
PET検査も、がん細胞が糖を大量に利用することを応用したものです。
ミトコンドリアを極限まで削ったがん細胞は20億年前の私たちの古い先祖細胞ともいえます。
がん化は、先祖返り現象、ともいえるのです。
この記事は、安保徹先生の論文を参考に執筆しています