前回のブログでは、ストレスがあると肝臓に負担がかかり右側の肩がこる、という話をした。
今回は、更にストレスが深刻になると「脳」に影響を及ぼす、という話だ。
深刻なストレスを抱えている人は体の左側全体が緊張している。
この現象は、ストレスが脳にまで及んでいることを意味する。
ストレスが影響を受けるのは脳のうちでも「右脳」である。
右脳は左半身を支配している。
よって、ストレスが脳にまで及ぶと、体の左半身が緊張するのだ。
こういう人がうつぶせになると、背中の左側全体が張って盛り上がっている。
そうなると今度は「膵臓」が影響を受ける。
膵臓が影響を受けると消化機能に影響が出る。
糖尿病とうつ病が合併しやすいのも両方ともストレスが脳にまで及んでいるからだ。
初心者の頃にはわからなかったことが経験を積むと分かるようになってくる。
これが「体を読む」ということか。
ただし、たとえ臨床経験が長くても、観ようとしないものは観えないので、そういったことが皆目わからないまま終わっていく治療家も多い。
ただ単に何も考えずにぼーっと臨床を何年積んでも、観ようとしない者にはいつまでたっても観えない。
こういったことは、治療、施術、の分野だけでなく、あらゆる分野でも共通事項だと私(院長)は考えている。
本当に優れた治療家は、他の仕事をしても優れた仕事をするだろう、という話である。