このように、発がんのメカニズムが明らかになると、がんの予防も明確になってきます。
過酷な生き方や考え方を止めることです。
積極的にからだを温めて低体温にならないようにすることも大切です。
大きな仕事をやり遂げるためには情熱が必要ですし、責任ある立場になると心の負担は増加します。
しかし、人間の生き方や悩み方には限界があること知っておくことが大切です。 無理を強いる生き方が原因の病気をすべて医者まかせにしても解決しないことは明白です。
生き方の無理が低体温と低酸素の体調をつくるのは、主に交感神経緊張によって引き起こされています。
従って、副交感神経反射を利用することによって、体調やからだの内部環境は改善される可能性があります。
ここに、鍼灸治療の果たす役割があります。 鍼や灸の刺激は、からだに異物反射を誘導し副交感刺激となります(刺激の強さや部位、深浅などで違いがあります)。
からだは、異物がからだに入ったり近づくと、それを排除しようとする反射が起こります。 血流を増やしたり、消化管の働きを活性化させ異物を外に出そうという反応です。
手技療法にはできない、鍼灸治療ならではの治療効果の神髄は、ここにあるのです。