患者さんの中には、治療に良く反応し、劇的に症状が改善する人がいる一方で、治療に対する反応がいまいちで、なかなか症状の改善も実感されない人がいることは、我々、鍼灸マッサージの業界では、常識となっています。
この差はどこから来るのか？
ずばり、その人の自然治癒力の違いが原因です。
では、治りにくい人は、なぜ自然治癒力が低下してしまっているのでしょうか？
それは、その人の「脳」が、自分の体の状態を正しく認識できていないため、と考えることができます。
その場合、その人の脳が、自分の体の状態を正しく認識できるようにしてやればいいわけですが、これが、なかなか口で言うほど簡単なことではないのです。
要は、その人の、脳と体のつながりの調整、をうまくしてやれば、その人の自然治癒力は働き出し、症状も改善するでしょう。
それを実現するために、その人の、どこへ、どのような刺激を与えてやればいいか？
これが、一番難しい問題で、これができるかできないか、が、良く治せる施術者になれるか、治るものしか治せない施術者で終わるか、の境目になる、と考えられます。
当然、良く治せる施術者になれば、患者さんはその施術者をほおってはおかないでしょう。
結果的に、患者さんの絶えない治療院となるでしょう。
私(院長）は、日々の臨床で、毎日といっていいくらい新しい発見があり、ここのところメキメキ実力が向上していることを実感いたしておりますが、では、どんな患者さん、どんな症状でも改善させられるか？と問われれば、残念ながら、現時点で「イエス」と、完全に言い切ることは、まだまだ、到底できません。
しかし、自分に何が足りていないか、何をできるように努力したらいいか、が、確実にみえていますので、少しずつでも、症状改善率向上を実現していけるものと自負いたしております。
要は、どこへ、どのような刺激を加えればいいのか？に話は尽きますので、あらゆる手段、方法、理論を、自分に限界をもうけずに、貪欲に吸収していき、本当の治せる治療家、に、できるだけ早くなれるように、日々努力していこう、と気合が入っている今日この頃です。
