足部アライメントは姿勢安定性に影響を与えます。
オーバーベッドスポーツにおいても、軸足内側縦アーチの低下と投球傷害との関連性が指摘されています。
両脚立位時の足部内側縦アーチの低下は、後足部回内を誘導し、下腿および大腿の内旋、股関節内旋、骨盤前傾増加における体幹のアライメント変化を通して、肩甲骨や肩関節の運動を変化させ得るのです。
また、片脚立位時の内側縦アーチの低下は、股関節と骨盤を通して、胸郭の外側傾斜と支持脚側への軸回旋を増加させます。
これらが、投球動作中のワインドアップ以降での肩甲骨の運動に影響を与える可能性があります。
このように、肩からは遠く離れた、足部、のアライメント異常が、肩のスポーツ傷害を引き起こす誘因になる可能性があるのです。