今週の「週刊ベースボール」の連載コラム「野村克也の本格野球論 本物の野球はどこへ行った!」の文章に目が留まりました。
バッティングにとって一番大切なのは、無心になってボールに集中すること、しっかりボールを見ること、というもの。
「目」はバッティングで一番大切なもの。
ボールをじっとにらみつけ、目が動かないようにすれば頭も動かず、自然にフォームもできてしまう。
やれタイミングだとかタメがどうこうとかいうのは、一つの「欲」であり、そんなもの全て払拭し、100パーセントボールに神経を注ぐ。
いわゆる「無の境地」。
子供の頃から野球に打ち込んできたプロ野球選手は、みなもはや感覚で打っている。
その感覚にまでしみ込んだ動作は、意識して取るものではない。
フォームをどうこうしようと入るのは順番が違うのだ。
私(院長)は、よく小2の息子とバッティングセンターに行きますが、空振りは何も生まないからとにかくバットをボールに当てろ、とだけ言います。
100キロの球も自然に打てている時のフォームは自然に良いフォームになっています。
よく親が子のバッティングフォームをいちいち指導しているのを目撃しますが、子供は萎縮して全然打てていません。
我が子の方が小さいのにガンガン打っている。
「フォームありき」ではなく、良い感覚で動けば自然に良いフォームになるのです。
特に小さい頃はフォームどうこう言わずに、とにかく自由にさせてあげる方が断然伸びると思います。
これは野球に限らず、全てのスポーツに共通することだと思います。
職業柄、いかに合理的なフォームをできるようになるか?ばかり考えていましたが、もっと大切な「感覚」を重要視すべきだ、と野村さんから教えられました。
守備でも、逆シングルどんどんやれ、と子供に言っています。
ボールは正面で取れ、は間違ってはいないが、逆シングルでしかさばけない打球もあるならどんどんさせればいい、というのが私の意見です。
ちなみに昨日は京セラドームで、日本ハム対オリックスの試合を観戦し、また非常に勉強になった一日でした。