全身の連動性

腱板断裂による肩関節痛でも手術なしで痛みがとれる

ある一定以上の年齢の方の肩関節痛の場合、必ず考慮しなければならないのが、腱板断裂、ではないか?ということです。

この夏、70代の方と80歳の方のお二人の肩関節痛が、おそらく腱板断裂であろうと判断し、患者さんには、「肩の関節の中のスジが傷んでいて、もしかしたら切れてるかもしれない」とお伝えしました。

当然、お二人とも、OKはり灸マッサージにご来院される前に、整形外科での診断と治療を受けていましたが、一向に改善しない、ということで来院された方々です。

お二人とも、整形外科では、腱板断裂とは診断されてはおらず、70代の方は、「軽い五十肩」と言われた、とのことです。

治療により、お二人とも、顕著に痛みは軽減しました。

が、取るべき行動に違いがありました。

70代の方は、まだ現役バリバリで腕を酷使するお仕事をされていたため、私が肩に強い近県の病院を紹介し、手術を選択されました。

一方、80歳の方は、「痛くなくて、日常生活に差し障りがなければ手術は絶対にしない」とのお考えで、手術はせずに、痛みがほぼなくなって若干の肩関節機能の不具合はあるものの、治療終了となりました。

この方は、最近、別件で再来院された際、「あれ以来、肩の方はすこぶる順調」とおっしゃっていました。

整形外科領域の書籍で肩関節について勉強すると、「腱板断裂は必ず手術が必要」とおっしゃる先生と、「腱板断裂でも、しかるべきリハビリなどの適切な保存療法で対応でき、大部分は手術を回避できる」おっしゃる先生に、意見が真っ二つに分かれています。

これは、肩関節に限らず、あらゆる部位で起こっている論争でもあります。

整形外科医でも、手術推進派と保存療法推進派に分かれるようです。

腰下肢痛にしても、一昔前は、手術が大流行でしたが、最近では、整形外科のお医者さんも、手術には非常に慎重になっていることが、来院される患者さんからも、切実に感じられるようになりました。

腰下肢痛の手術の長期成績が良くない、というエビデンスが整形外科医自体からハッキリと示されたことが、大きく影響しているようです。

とはいえ、整形外科医からは、手術はお勧めできない、と言われ保存的治療を受けるも一向に症状が改善しない方がOKはり灸マッサージにも、以前よりも多く来院されるようになりました。

こういった、医療難民的な方は、実に多くいらっしゃいます。

我々のような治療家は、こういった方のご期待に沿えるように、更なる精進が必要な時代に突入した、と、ひしひしと肌で感じるとともに、頑張って少しでもこういった患者さんの期待に応えるぞ!と気合いが入る今日この頃なのです。

 

岡山県津山市下高倉西824

0868-29-3909

 

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  • この記事を書いた人

院長 大門信一郎

OKはり灸マッサージ院長。 はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の国家資格有。 体のゆがみと自律神経を整える鍼灸師。 鍼灸治療の他、痛くない整体や、心地よい力加減のマッサージも好評です。 なかなか良くならない症状にお悩みの方の力になれれば幸いです。 【OKはり灸マッサージ公式サイト】 岡山県津山市下高倉西824 TEL.0868-29-3909 休業日◇月・金・祝日

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