https://youtu.be/3yar10vUjcc
私(院長)は、最近、特に「仙骨」に注目しています。
仙骨とは、骨盤を両サイドの寛骨とともに形成する骨で、背骨の土台です。
また、後頭骨と仙骨は結びつきが強く、その両者の目に見えないわずかな動きが脳脊髄硬膜と連動して脳脊髄液の生産・循環を制御しているといわれています。
このように、仙骨は、解剖学的にも、運動学的にも、生理学的にも、非常に重要な部位であるといえます。
OKはり灸マッサージでの日々の臨床で、鍼灸コース、整体コースにおいては、必ず骨盤の評価をしますが(マッサージコースではいたしません)、特に、この、両サイドを寛骨にはさまれた仙骨の三次元のアライメントを慎重に評価します。
様々な不快症状を訴える方の多くで、仙骨のマルアライメント、つまり、歪み、がみられます。
神経解剖学的に、仙骨の歪みが、下肢痛や骨盤内蔵器の不調を発生させることは理解しやすいですし、仙骨と後頭骨との密接な連動性から、身体上部の不快症状を発生させるのもまた理解できます。
ただ、言うは易く行うは難し、で、この仙骨のアライメント評価、およびその修正は、かなり高度な知識と触診能力を含めた感性が必要です。
仙骨が人体の要であり、不快症状を発生させる本丸である可能性はかなり高いと考えていますので、今後もより高度な評価、より効果的な施術ができるように、日々精進あるのみです。