様々な不快症状は、姿勢の悪さ、から来るものがすくなくありません。
が、残念ながら、人間、普通に生活を送っていれば誰でも姿勢は悪くなります。
なぜなら、人間の体の構造は、基本的に前方の動作に適したものだからです。
目は前にあるものを見やすい位置にありますし、手も足も前に出しやすい構造になっています。
前方の動作の多くは、手元で行います。
手元での作業をする際には、自然と下を向くことになるため、首や肩が前に倒れ、背中も丸まってしまいます。
こういった、人間にとって自然な動作である前かがみの姿勢が、猫背をつくります。
つまり、普通に生活を送っている限り、誰でも姿勢が悪くなってしまう可能性があるのです。
姿勢が悪くなるのは、特殊な状況ではなく、人間の体の構造と日常生活からすれば、むしろ当然にありえることなのです。
前方の動作が多いわりに、後方の動作はごく限られています。
前方の動作と後方の動作が全くバランスが取れていないことで姿勢は悪くなっていくのです。
ということは、良い姿勢を維持したいと思えば、日常生活のなかで自然にバランスがとれないのですから、そのための機会を「自分の意志」で作る必要がある、ということになります。
姿勢改善にブリッジが有効
良い姿勢をつくるためには、「自分で意識して良い姿勢を取る」ことが一番の早道です。
ストレッチや筋力トレーニングを日常的に行うことも、非常に有効です。
そして、最も姿勢改善に有効なメソッドは、「ブリッジ」です。
ブリッジは、普段の日常生活でとることが非常に少ない後方の動作の集大成のポーズです。
一度、ブリッジをしてみてください。
多くの方が、こんなにもできないのか、と驚かれると思います。
というわけですので、人間がそもそも姿勢が悪くなりやすいものである、ということは、「自分の力で」姿勢を良くしようと何かしらの努力をしないといけないのです。
良い姿勢になりたい、と「思っている」だけでは、永久に良い姿勢がとれるようにはなりません。
何事も、何かを達成したいと思えば、日々のコツコツとした努力を積み重ねることが必要なのです。