私(院長)は、駆け出しの頃、トリガーポイント療法に傾倒し、日本におけるトリガーポイント療法の第一人者である、関西医療大学の黒岩共一先生主催のトリガーポイント研究会に、当時香川から大阪まで毎月4年ほどセミナーに通いました。
当然、その頃の私(院長)の施術方法はトリガーポイント療法一色で、そこそこ結果も出していました。
が、段々と、劇的に奏功する場合もあるが、人によっては余計に痛みが悪化する、という経験を重なるにつけ、悩んでいたところに、当時、「浅い鍼、ましてや刺さない鍼なんか効くはずがない」と信じていた私も、ふとギックリ腰の患者さんで、ごく浅い鍼で著効した体験を機に、「浅い鍼も効くなあ、むしろ浅い鍼の方が悪化のリスクも少なくより有効かもしれない」と考えるにいたり、以来、浅い鍼や刺さない鍼をメインに使うように変化していきました。
現在は、浅い鍼で効くに越したことはない、と、まずは浅い鍼、もしくは、刺さない鍼、をメインに使っています。
が、深く刺す鍼は、鍛え抜かれていますので、やろうと思えばいまだにいつでもできますし、現に、必要だと判断した場合は、深く刺す鍼もします。
昨日の臀部痛の患者さんの2回目の治療では、久しぶりにトリガーポイント鍼療法を実施しました。
一回目は、様子伺いで、深い鍼はせず、2回目の昨日は、「深い鍼、それもトリガーポイント鍼療法が最適」と判断し、実施し、見事痛み消失しました。
このように、OKはり灸マッサージの鍼治療は、極細い鍼で、浅く刺す鍼、もしくは、刺さない鍼、をメインに使用していますが、深く刺す鍼の技術は、相当な自信を持っていますので、やろうと思えばいつでもできますし、必要と判断した場合は致します。
ギターに置き換えれば、普段はおとなしいギターを弾いているが、その気になれば、ギンギンのヘビーメタルギターも弾けるよ、という感じです。
刺さない鍼、から、浅く刺す鍼、から、深く刺す鍼、そして、黒岩先生直伝のトリガーポイント鍼療法、様々な鍼を使いこなせるところが、津山で一番の鍼灸院でいられる理由なのです。