人間の身体は、というよりも、この世のあらゆるものは常に変化しています。
この事実は、物理学で証明済みですし、仏教の「諸行無常」という言葉で代表されるように、ありゆるものは変化し続けていて一時たりともそこにとどまってはいません。
こういった「自然界の法則」からもわかるように、
「一度飲んだら二度と下痢しない下痢止めというものが存在しないように、一度治療したらその後二度と肩がこらなくなる治療というものもまた存在しません」
ですので、肩がこって治療しても、再び肩がこるということは起こりえます。
だからといって、
「週1回、肩こりの治療をずっと継続しましょう」
では、治療家としては失格です。
治療家たるもの、二度と肩をこらせないことは不可能でも、何とか
「肩がこらない期間を出来る限り長く保たせる」
または、
「肩がこっても、軽く済むように改善傾向にもっていく」
という努力や研究をし続ける必要があります。
OKはり灸マッサージに来院される方で、それまで他院に継続的に通院しているケースは少なくありません。
そういった方から良くお聞きするお話しで、
「毎週」、ひどいときには、「週2~3回、1年以上通っていた」
ということを耳にすることが少なくなりません。
それを聞くたびに、私(院長)は、
「それは治療とは言えない」
と思うのです。
なぜなら、一向に改善傾向を示していないからです。
特殊な患者さんの場合を除き、毎週や、週2~3回の治療を、長期にわたって継続しているという時点で、
「効果的な治療になっていない」
ということの証明ではないかと感じます。
来院しなくても済むように改善傾向に持っていく治療
他院に長期間通っていた患者さんが、当院で治療を開始する場合は、はじめは週1~2回の治療からスタートします。
そうしているうちに、徐々に治療しなくてもいい期間が長くなっていきます。
最終的には、月1回くらい、定期的にメンテナンスを行うくらいで済むようになります。
人によっては、良くなったら一旦治療を打ち切って、また辛くなったら早めに不定期に来院される、ということで合意する方もいらっしゃいます。
このように、OKはり灸マッサージは、
「できるだけ多く通院してもらう」
ということは目指さず、
「できるだけ来院しなくても済むように改善傾向に持っていくことを目指す」
のです。
「そんなことしたら経営的に都合が悪いだろ」
という声が聞こえてきそうですが、OKはり灸マッサージの治療が良いと感じてくれた患者さんは、良い口コミをしてくださったり、別の患者さんを紹介してくれるので、経営的にはむしろプラスで、いい感じで患者さんが移り変わっていくし、長期間来院されなかった方でも、何か不具合があればまたすぐに来院してくださるので、問題ないのです。
それよりも、私(院長)としては、「常に患者さんの顔ぶれが一緒の治療院」にはしたくないのです。
「常に顔ぶれが一緒の治療院」は、
「治せていない治療院」の証明だからです。
このように、OKはり灸マッサージの治療ポリシーは、
「できるだけ来なくても済むように改善を目指す」、
「来るもの拒まず去る者追わず」
です。
無理に来院を継続させるようなことは一切いたしませんので、安心してご来院ください。