人間の脳をざっくり二つの領域に分けると、
①大脳新皮質(脳の表面に近いところ):思考や知識を司る「人間脳」
②古皮質、間脳、旧皮質、脳幹(脳の深いところ):生命維持に関わる「動物脳」
健康な肉体にとって重要なのは「動物脳」です。
人間は、人間である前に、動物なのです。
動物としての肉体が十分健康で、余力があってこそ、人間脳もうまく使えるのです。
多くの現代人は、氾濫する情報に翻弄され、人間脳=アタマが肥大化し、「アタマでっかち」になっています。
「アタマ」が肥大化することで、「動物脳」が圧迫され、人間が本来持っている動物としての可能性や潜在能力が損なわれます。
生活習慣病が増えている原因もここにあります。
「体に悪い習慣」がなぜやめられないか?
動物は本来、自分の体に悪いこと、無理をかけることは、基本的にしないはずです。
それを続けてしまえるのは、野生が現代人の求める何かと引き換えに抑圧されているからです。
「体に悪いことが続けられてしまう、奇妙な動物」
それが現代人なのです。
機能的に、「アタマ」が肥大し、動物脳が圧迫されているのが原因なのです。
「人間脳=アタマ」の過剰な干渉を減らし、「動物脳」をのびのびと解放すれば、肉体の潜在能力を十分に活かすことができ、自然治癒力が「ムクっと」活性化するのです。