人間の足部は、28個の骨が多数の関節を形成しています。
踵骨、距骨、舟状骨、立方骨、3つの楔状骨、5つの中足骨、19個の指節骨、それらが、多くの関節を形成し、立位では人体を支えています。
当然、そのアライメント不良や関節機能障害は、その上のあらゆる部位の不具合を引き起こすでしょう。
また、上の部位の不具合が足部に悪影響を及ぼすルートもあるでしょう。
このように、人体にとって足部は非常に大切な部位ですが、治療院で足を触られることが、捻挫以外であるでしょうか?
OKはり灸マッサージでは、足部の重要性を認識していますので、必ず鍼灸・整体コースでは調整します。
鍼灸領域のいわゆるツボのうちでも、特に重要とされるツボが足部周辺に集中していることは、必ず意味があるでしょう。
私(院長)は、「関節マスター」を目指しています。
関節マスターとは、全身のあらゆる関節を有効に調整できる施術家を言います。
今現在は、まだまだ関節マスターにはほど遠い実力ですが、自分のしたい施術に必ず必要ですので、解剖学(知らないと触れません)、触診訓練(正確に触れないと施術できません)、関節機能検査の訓練(どこがどう関節機能障害を起こしているのかわからないと施術できません)、そして、関節調整の技術の訓練(臨床で使えないとプロとはいえません)を少しずつですが進めています。
まずは、全身の関節の調整を個別でできるようになること。
そのうえで連動性のある骨や関節(たとえば、仙骨と後頭骨、寛骨と側頭骨、など)を使い遠隔でも施術できるようになること(たとえば、手指の関節の調整で肩こりを改善させるなど)。
そして、私(院長)は、鍼灸を使えるので、鍼灸医学との融合施術の実現。
私(院長)は、あんまマッサージ指圧師ですが、学生時代からいくらもんでも関節機能障害が解決できなければ改善しない症状が多い、と感じていて、カイロプラクティック、オステオパシー、マニュアルセラピー、にこだわらず、関節技の習得を常に目指してきました。
そして、いつやるか!?今でしょ!と、ついに本当に関節マスターになるべく猛勉強を開始したのです。
実際の手技は、スラストではなくモビリゼーションでいきたいと考えています。
スラストでないと解決できない問題もあることは否定しませんが、大半は関節運動学に則ったモビリゼーションで対応可能と考えています。
モビリゼーションも、マニュアルセラピー領域だけでも、カルテンボーン、パリス、メイトランド、マリガン、はじめ関節ファシリテーション、マッスルエナジーテクニックによるアクティブモビリゼーション、など多くのアプローチ方法がありますが、あらゆる手技に決定的な垣根はないと考えているので、あれはいい、これはだめ、と決めつけず、自分のやり方を見つけていく作業となるでしょう。
まずは、そのとっかかりとしての足部。
そこから全身に広げていきます。
整体コースでは、以前より全身へのアプローチをさせていただいていましたが、私(院長)の習熟度により、今後整体コースの施術が少しずつ変わっていくと思います。
鍼灸治療においても、最近やたら来院の多い腰痛治療において、関節の動きの調整を意識した施術に変化してきていて、それとともに治療成績も以前より更に上がってきています。
これから更にどんどん施術のレベルが必ずアップしていきます。
皆さま、こうご期待!
ところで、日本において、古来より、施術と武術は切っても切れないものでした。
柔道整復師、という名前からもそれがうかがえます。
施術(療術)と武術の両方を使いこなすことを「活殺自在」と言います。
症状を改善させる活法、人を無力化する殺法、この二者は不可分だ、ということです。
極端な言い方をすれば、人の治し方に精通している者は人を殺せる、ということです。
というわけで、関節マスターになるというからには、殺法も磨かなばなりません。
最近途絶えていたブラジリアン柔術の基礎練習も再開する予定です。
夢は広がるばかりです。
なんかしらんけど良くなった、では嫌なのです。
こうこうでこうしたから当然こうなって良くなった、という領域にそろそろ行くときなのです。