私たちの日常生活やスポーツでの動きは、無数にあるように見えても、体幹は、「前後屈」「側屈」「捻転(回旋)=ねじる動き」の三つの動きしかしていません。
人間のあらゆる動作は、この三つの体幹の動きに、様々なバリエーションの手足の動きが組み合わさったものなのです。
人間に身体は、体幹に手足が協調して動く、という大原則があります。
「体幹主導」という言い方をします。
近年、体幹トレーニングが重要視されるのも、この原則が存在し、いくら手足を鍛えても、動作の発動部位である体幹が安定していないと、優れた身体的パフォーマンスができないからです。
全ての動作の基本が、この三つの体幹の動き、と考えると、この三つの体幹の動きをしっかりとできるようにすれば、自ずと全ての動作ができるようになる、ということです。
このことを、すでに20年も前に提唱していたのが、伊藤昇氏です。
彼は、この今でいう体幹の、三つの基本動作の質が高まった、使える体幹の動きのことを、「胴体力」と命名していました。
この胴体力を鍛えるトレーニングが、「伊藤式胴体トレーニング」、です。
この概念、トレーニングは、現在においても「使える」どころか、「最先端」とも言えるものです。
私(院長)も、普段のストレッチ、体幹トレーニングに、この、胴体トレーニング、をプラスして行うことに決めました。
このトレーニングを日頃のコンディショニングに取り入れることで、快適な身体、より動ける身体、を手に入れたい、と意気込んでいるところです。