私(院長)は、国家資格としては、はり師、きゅう師、あんまマッサージ指圧師、のいわゆる「3療」の免許を取得していて、理学療法士の免許は持っていません。
しかし、理学療法士向けの書籍や医学雑誌は、多数購入して、常に参考にさせていただいております。
ここ2年くらいは、鍼灸関係の書籍は、ほとんど購入しておらず、よって、あまり見てもいません。
仕事関係に限って言えば、専ら整体領域か理学療法関係の書籍ばかり読んでいます。
はっきり言って、鍼灸関係の書籍や医学雑誌よりも、断然、理学療法関係の書籍や医学雑誌の方がレベルが高い、と、個人的には感じています。
私個人の特性として、「なぜそうなるのか?」という原因追及型ですので、その点において、理学療法関係の書籍は同じベクトルで書かれていますので、しっくりくるのです。
鍼灸関係の書籍も、非常に参考になるものもありますが、「なぜ?」というところが、すっぽりと抜け落ちてしまっているものが業界の特徴として、非常に多いのです。
鍼灸関係の書籍の中でも、いわゆる「中医学の弁証論治」などは、中医学独特の、現代医学とは違った目線からの論理展開が精密で、自分の性には合っています。
まあ、鍼灸治療、というものが、なかなか既存の科学的思考に乗りにくいものであるという事実がありますので、仕方のないことですが、それでも、現代日本で、こうして鍼灸治療を日々行っている者としては、やはり「なぜ?」の部分はごまかしたくはないし、一般の患者さんに説明するには、現代医学のベースである、解剖学、生理学、で説明したい、と考えている者なのです。
さて、整体領域ですが、これは、鍼灸領域でも、理学療法領域でも、もちろん現代医学領域でも、抜け落ちてしまっていますが、確実に存在する独自の治効メカニズムがありますので、これまた絶対外せません。
今後は、鍼灸領域(中医学領域)、理学療法領域、整体領域、そして、現代医学領域、を、バランスよく、矛盾なく、自分の中で消化して、よりレベルが高い治療家になっていきたい、と、考えています。