毎週水曜日の休業日は、小2の息子が帰宅したらすぐに一緒に運動することが通例になっています。
昨日は雨でしたので、外では運動できず、家の中でトレーニングしました。
息子はいまのところ体格的に恵まれていなく、特に下半身と体幹の弱さが見ていて気になります。
よって、股関節周りのトレーニングを実施しました。
そこで判明した驚きの事実が、息子は股関節の位置、というか、股関節自体を知らなかった、ということです。
腰椎と骨盤と股関節全体をおぼろげに「腰」と認識して今まで動いていたようなのです。
ですので、股関節の運動を指示しても、股関節だけを動かすのではなく腰まで動いてしまう。
これは筋力不足の問題だと思っていたのですが、指導していくうちに股関節自体を認識できていないことに気が付いたのです。
それが理解できてからの動作はガラッと変わって良いものになりました。
骨盤を動かす、というのはその土台の股関節から動く、ということです。
まずは、股関節を分離して捉え、股関節だけを動かせるようになることが必要で、その後、骨盤、腰椎、と連動しながら動かす、という順番が大切なのです。
分離と統合。
分離できないと統合できない。
分離できてない動作は統合的動作とは言えない。
人体の仕組みを知って運動するのと、そうでないのとでは、パフォーマンスに雲泥の差が出ます。
スポーツ領域に限らず、一般の動作でも、人体の仕組みを知っているかどうかでずいぶんと変わってきます。
例えば、ギックリ腰などは、股関節をしっかり認識して分離して動かすことができるならばある程度は防げると思います。
腰から曲げるのではなく股関節から曲げる、ということを注意するだけでかなり違うと思うのです。
私(院長)は現在46歳ですが、体力的な面はもちろん若い頃とは比べ物にならないくらい低下していますが、動作、と言う面では、人生最高の動きができるようになっていると感じます。
これは、人の体の仕組み、動作、というものの理解が深まれば深まるほどそうなるのでしょう。
例えば、ギターを弾く、という動作でも、大学時代弾きまくっていた頃より、より良く弾けるようになっています。
今の知識が若い頃にあれば・・・、人生変わっていたかも、とは後の祭りです。
人生とは、往々にしてそういうものなのでしょう。
とにかく、スポーツや楽器など、動作を追及する人は、是非人体の仕組みを理解することをお勧めします。
パフォーマンスが全然違ってくると思います。