最近新たな鍼の技術を開発しました。
名付けて「せぼねじれ矯正鍼」。
背骨のねじれを矯正する鍼です。
背中から腰の慢性的な痛みは「背骨のねじれ」が関係している?
最近立て続けに、3人「背中から腰が慢性的に痛い」という患者さんが来院されました。
皆さん、整形外科、整体、マッサージ、などいろいろ試したが効果がないか、あってもごく一時的とのこと。
整形外科では効果的な治療を受けられないのは定番ですが、痛いところをマッサージしてほぐしてもらっても、帰りの車の中ですぐに戻るというのは、症状の責任が筋肉のせいではなく骨格であることを想像させます。
案の定、これらの患者さんに共通する所見は、「背骨がねじれている」ということです。
当然、前後の問題である「猫背」も共通した所見ですが、それよりも「ねじれ」が特徴的です。
背骨の土台である「仙骨」もねじれています(つまり骨盤もねじれているということ)。
これらの方に、通常のパターン施術に加え、背骨のねじれを矯正する目的の鍼をしました。
1回の施術ですっかりねじれが解消するには至りませんでしたが、70~80%は改善しました。
これらの3人の方は、全員2週間以内に再来院されました。
全員「調子がいい」とのこと。
ここで、背骨のねじれを矯正することは背中から腰の慢性的な痛みに効果があることが判明しました。
それまでも、私(院長)の専門的な触診技術で、背骨に微妙なねじれが確認できる患者さんは多かったのですが、これら3人の方は、素人の方が見ても、すぐにわかるほどのねじれでした。
その方たちが、口をそろえて「背中から腰が慢性的に痛い」と言うのです。
そして、その背骨のねじれを矯正すると、症状も改善した。
やはり筋肉だけ観ていては治せない患者さんは多く、骨格をしっかり観る必要がある、と再認識しました。
最近の私(院長)の施術は、骨格の微妙な関節の遊びの消失(フィクセーション)を触診で検出しながら、そこを解除するように施術しています。
触診と施術が同時進行(徒手でも鍼でもどちらでもできます)の、このような施術方法は、岡山県北では、OKはり灸マッサージ唯一かと思われます。
さらには、例えば、頚椎の歪みを遠隔の手の指へのアプローチで矯正する、という技術も開発中で、効果があることを実感しています。
(この末梢で中枢を矯正するアプローチは、「シンクロ矯正法」や「癒道整体」でよく行われますが、それらを学びたいがなかなか学ぶ時間がないと思っていましたが、とにかく自分の触診技術を頼りにやってみようとやりだしたらできるもんですね。いずれはきちんと学びたいとは考えています。)
前後・左右のゆがみよりも、”ねじれ”は厄介な症状を引き起こす
背骨の歪みには、次の3方向の歪みが混在しています。
- 前後方向
- 側屈方向
- 捻じれ(回旋)
特にその中でも、「ねじれ」は神経の左右差を生み、痛みだけでなく、自律神経失調症的な症状の原因にもなります(特に頚椎・胸椎)。
また、背骨の歪みは、背骨だけに施術するのではなく、特に胸郭の「肋骨」や「胸骨」へのアプローチがキーポイントになるということもわかってきました。
改善率も確実に上がってきており、まだまだ、「100%治します」とは言えませんし、そもそも「100%の改善率」などこの世に存在しません。
が、そこを目指す姿勢だけは保ち、常に成長し続ける治療院であるように努力しております。
そんなOKはり灸マッサージをよろしくお願いいたします。