特に競技経験の少ない若いアスリートほど、競技の専門的スキルトレーニング(機能的スキル)の訓練を優先したがります。
ですが、土台である機能性の歪みなどがあれば、機能的スキルは実りにくいのが現実です。
動作の機能性が低く、不十分な機能的動作を繰り返す結果、代償を受けた箇所はスポーツ障害を発症します。
近年、トップアスリートでも、筋力強化よりも、機能的な正しい動きを獲得するトレーニングを取り入れるようになっています。
当然、筋力トレーニングは絶対に必要ですが、その前に、まずは正しく機能的に動ける「動きづくり」が大切である、という認識が急速に広まっています。
そういった点からも、「モビリティファースト、スタビリティネクスト」なのです。
安定性よりも可動性の改善に取り組むことが先決である、といいうことです。
「モビリティファースト、スタビリティネクスト」に沿って可動性(=柔軟性ではない)を優先し、動くべきところを動くように改善する。
こうして身体の自由度が獲得されてから、安定性やモーターコントロールが獲得されるのです。
可動性がないと、代償を受けた安定性優位の関節は、スティフネスやタイトネスという問題を起こしてしまうのです。
要は、ガンガンに高強度の筋トレばかりしていると、逆にパフォーマンスは低下しますよ、よいうことです。
可動性をつけ、しっかりと動ける体づくりをしてから、筋トレや競技専門性トレーニング、スキルトレーニングをするべきだ、という流れになってきているのです。
この流れは正しいと私(院長)は、考えています。
どんどん進化する各スポーツ競技で、パフォーマンスレベルもぐんぐん上がっています。
筋力至上主義ではもう通用しない時代なのです。