私が、勝手にご尊敬させていただいている鍼灸師は、
北辰会代表の「藤本蓮風」先生と、弦躋塾塾長の「首藤傳明」先生のお二人です。
お二人とも、超スーパースターで、ギタリストで言えば、「スティーブ・ヴァイ」と「イングヴェイ・マルムスティーン」みたいなお二人でしょうか。
私は、このどちらの団体にも所属していませんし、お会いしたことも、首藤先生のセミナーに学生の頃行ったことが、一回あるだけです。
はっきりいって、ギタリストと違い、この世界は、誰が本当に、実力があるのか、非常に分かりにくい世界です。
ですが、経験を積むにしたがって、このお二人の凄さが、少しずつわかるようになってきました。
蓮風先生は、早くから、「中医学」の理論を、導入し、それに、日本独自の刺鍼技術や、体表観察など、中国と日本のいいところを合わせたような、自分にとって、理想とするような、臨床スタイルを築いてこられました。
一方の、首藤先生は、一応、経絡治療学会に所属されてはいますが、ちょっと異端的なところがあり、経絡治療には、しっくりこない私も、首藤先生だけは、別物、という感じで観させていただいています。
このお二人の臨床映像が、YouTubeでも、観られる時代になり、感謝です。
蓮風先生が、顎関節症の方を、おへその真横にある、右天枢一穴のはりで治してしまう映像は、凄い、のひとことですし、首藤先生も、全く違うスタイルですが、三台のベッドを、行き来しながら、素早い動きで、超旋刺、をされている施術風景もまた、凄い、のひとことです。
これらの映像を観て、お二人とも、意識しているしていないにかかわらず、結果的に、体の骨格バランスも整えている施術になっている、と感じました。
特に、蓮風先生の方は、「空間弁証」を用い、体の歪みにも注目されていて、先の顎関節症の映像も、一瞬で、骨格バランスが整った結果の、症状改善である、と見ることもできます。
この先生方のレベルには、一生かかってもなれないですが、少しでも近ずけるように、ご著書など、参考にさせていただきながら、精進させていただきたい、と考えています。