今年の正月初め頃、
「朝起きたら、突然、肩関節が痛くて、どうしようもない状態」
になった方がいらっしゃいました。
とりあえず整形外科を受診し、レントゲンで特に骨には異常なし、「ちょっとした炎症でしょう」とのことで、痛み止めとシップを出された。
しかし、痛み止めはほとんど効かず、困ってOKはり灸マッサージに来院された。
肩関節は、じっとしていても、うずき痛む状態で、動かすと更に痛いので動かせない。
動かさなくても痛い場合、OKはり灸マッサージでは局所は触らないことが多い
こういった場合、肩関節局所は炎症などが起き、痛みに敏感になっていることが予想されますので、OKはり灸マッサージでの施術方針は、
「局所には触らない」
です。
「局所に触らずに改善するのか?」
と、思われるかもしれが、改善するのです。
というより、局所に触ると十中八九悪化させてしまいます。
(しかし、ケースによっては局所にさわる場合もあります。)
基本的に、肩関節が痛くなる方は、頚椎~上部胸椎に何らかの問題があります。
本人に首肩こりの自覚があろうとなかろうと、です。
施術としては、頚椎~上部胸椎のゆがみを調整することで、肩関節の痛みが軽減することは多いです。
この方には、全身の鍼灸治療を施し、局所へは触れませんでした。
初回の施術時に、痛みの軽減を実感され、週一ペースで計3回。
まだ違和感はあるものの、最初の頃の、痛くて寝られない状況から比べると、随分と楽になり、腕をある程度動かしても大丈夫になりました。
ということで、一旦治療を打ち切り、その後の様子を見て頂くことで合意しました。
(このケースでは3回の施術で終わりましたが、同じ肩の痛みでも、人によって施術回数は変わります。3回以上かかることもあります。)
その後、再び悪化し、再来院されるかどうかは、今のところわかりませんが、完全に改善しなくても、このくらいなら日常生活に支障はない、というところで治療を一旦打ち切って様子をみることは、OKはり灸マッサージでは多いです。
もちろん、完全に改善するまで来たい、という方は来ていただきますが、基本的に、できるだけ通わなくても済むようにします。
常に患者さんの顔ぶれが一緒、という治療院もあるようですが、
私(院長)は、
「治療家は、改善させて、もう来る必要をなくしてなんぼ」
という考え方ですので、患者さんにリピートしてもらうのではなく、どんどん患者さんの顔ぶれが入れ替わる「改善する治療院」でありたいのです。
もちろん、慢性症状で、定期的にリピートが必要な方もいらっしゃいます。
しかし、そうでない方には、
「良くなったらもう来る必要ありませんよ」
とか、
「また悪くなりそうだったら、早めに再来院してください、その方が早く改善するので」
というセリフをよく使っています。
OKはり灸マッサージは、「通わせる治療院」ではなく、「改善させて来なくても済むことを目指す治療院」です。
強引に通院させるようなことを全くしないし、来る来ないの選択は、基本的に患者さん任せですが(症状の改善に必要な場合は、こちらから提案しています)、それは、私(院長)が、自分が行くんだったらそういう治療院がいいと思っているからです。
私(院長)自身は、なるべく早く改善したいし、治療にあまり長い時間を取られたくないし、予約時間がはっきりしていて行ったら待たなくてもいいのがいいし、施術されるタオルが他の人が使ったタオルじゃいやだし、などなど、自分が患者さんの立場だったらこういう治療院に行きたい、という治療院を目指しています。
だから、結果的に、私(院長)と考え方やフィーリングが合う方、が残ります。
ですので、私(院長)自身も、ストレスなく仕事ができます。
OKはり灸マッサージの経営方針は、
「来るもの拒まず去る者追わず」
です。
強引に通院を継続させるようなことは一切いたしませんので、安心してご来院ください。
ともかく、局所に触らなくても改善させることができることは多い、というお話でした。