患者さんの自律神経機能が正常に機能しているかいないかを、術者が他覚的に判断する所見のひとつに、うなじの筋肉の盛り上がり方に左右差がある、というものがあります。
これは、私(院長)が、自分の力で発見した事実ですが、後から、昭和の名鍼灸師、代田文誌先生の書籍でこのことがきちんと記載されていることを見つけ、さすが、代田先生、と頷いたものです。
この、うなじの筋肉の左右差は、頚椎、上部胸椎、または、頭蓋骨、特に後頭骨、の歪みが主な原因です。
当然、連動して、仙骨、骨盤、も歪んでいます。
当然、治療としては、この左右差を修正する方向に施術します。
特に、主訴が、自律神経失調症、というわけではない場合でも、この所見が得られた場合、自律神経機能が不安定である、と判断できることで、そうでない人とは違ったアプローチをする場合が多く、非常に役に立つ所見です。