便秘に効くツボはいくつかあります。
便秘の原因が何によるのかにもよって、適したツボが変わることがあります。
ツボを押したり触ってみて、反応があるツボを指圧マッサージするとよいでしょう。
反応とは・・・
体の不調がツボに反映されて、押すと痛みを感じやすかったり、逆に気持ちよく感じたり、独特の反応として感じられます。しこりや腫れ、肌のカサつきなどとして現れることもあるので、実際に触れたり観察して、反応が感じられるか確認しながらツボを探します。
便秘に使う代表的なツボ
澤田流神門(さわだりゅうしんもん)
澤田流神門は、手首の小指側の真横、骨と骨の間にあるツボです。
便秘のツボとして、日本の鍼灸界で最も有名なツボと言えます。
大正から昭和初期にかけての名鍼灸師、澤田健氏は、従来のツボの位置にとらわれず、反応の現れ方を観察してツボを取る施術スタイルの鍼灸師でした。
それまで知られていなかった効能を発見することも多くあり、彼が便秘に効くとしたツボは、定説の神門の位置より少しずれていたため、「澤田流神門」と呼ばれています。「外神門」と呼ばれることもあります。
天枢(てんすう)
へそから左右外側に指幅2本分のところにあるツボ。
胃腸の機能の要のツボです。
胃腸の機能を正常化する働きがあり、便秘にも下痢にもどちらにも適したツボです。
お腹の冷えからくる便秘には
お腹が冷えて腸の血流が滞っているために、腸の機能低下が起こって便秘になる場合があります。そういった場合には、お腹をあたためるツボを刺激するのが適しています。
三陰交(さんいんこう)
三陰交(さんいんこう)は、内くるぶしから上に指幅3本分のところにある骨の後ろ側にあるツボです。
消化器症状の他、女性疾患にも使われるツボです。腸の血流を促して体を温めるツボ。冷えからくる便秘に効果的です。
関元(かんげん)
へそから下に指幅3本分のところにあるツボ。
(へそと恥骨の上縁を結んだ、下から5分の2のところ)
冷えや小腸の機能調整、のぼせ、泌尿器、生殖器、婦人科系の疾患などにも使われるツボです。強い刺激は適さないので、重ねた両手でマッサージを行うのが効果的です。時計回りと、逆時計回りに、それぞれ温かくなるまでマッサージし、その後、1分間指圧をしてみましょう。
便秘でお腹が張って苦しい時には
関元(かんげん)
上記の冷えからくる便秘の他、お腹が張って苦しい時にも適したツボです。
小腸の機能調整、のぼせ、泌尿器、生殖器、婦人科系の疾患などにも使われるツボです。
強い刺激は適さないので、重ねた両手でマッサージを行うのが効果的です。時計回りと、逆時計回りに、それぞれ温かくなるまでマッサージし、その後、1分間指圧してみましょう。
天枢(てんすう)
天枢は、へそから左右外側に指幅2本分のところにあるツボ。
胃腸の機能の要のツボです。
胃腸の機能を正常化する働きがあり、便秘にも下痢にもどちらにも適したツボです。
腹結(ふっけつ)
へその高さから下に親指幅1本分の高さで、両乳首を通る垂線と交わるところにあるツボ。
腹結を指圧マッサージすると、腸に活力が出ると言われています。
自律神経の乱れによる便秘の時には
大腸愈(だいちょうゆ)
大腸愈は、腰に手をあてた時の手の高さで、背骨から左右外側に指幅2本分のところにあります。
大腸の疾患を治すと言われるツボです。腹痛・下痢・便秘腹部膨満感などに良いと言われます。