私(院長)は、国家に施術を保障されている、鍼灸マッサージ師です。
正確にいえば、はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師、という、三つの資格を持っています。
あん摩マッサージ指圧師だけが、国家に保障されて、あらゆる手技療法を、患者さんに施すことができます。
あん摩、マッサージ、指圧、だけでなく、やろうと思えば、
整体、ロルフィング、筋筋膜リリース、カイロプラクティック、オステオパシー、など、全ての手技療法を施すことができます。
また、はり師ですので、当然、鍼治療を施すことができます。
お灸もしかりです。
はり、と、お灸は、合わせて、「鍼灸(しんきゅう)」と呼ぶことが多いですが、非常に効果の高い療法で、まるで、高性能の武器を持ち合わせているようなものです。
ですので、ついつい何でもかんでも鍼灸に頼ってしまいがちですが、私は、鍼灸はもちろん、手技療法の施術者としても、一流になりたい、という思いが強いですので、あらゆる手技療法に興味があります。
話は変わりますが、私は、鍼灸学校在学中のキャリアの初期の頃から、骨格バランスを整えたり、骨盤・脊柱をはじめとした関節の機能障害を治療できなければ、患者さんを本当の意味で、改善させることができないのではないか?と考えていました。
これは、キャリアをある程度積んだ今でも、さらに強く思っています。
例えば、肩こりの方は、まず頚椎に多かれ少なかれ異常があり、それを調整すれば、肩をもまなくても自ずと肩首の筋肉はゆるみ、症状は楽になります。
さらに、最近では、治りが悪い患者さんの場合、なぜ治りが悪いのか?について、真剣に考えて、こういった方は、治療部位として、頭部にも注目しなければならないのではないか?と、今、推論しています。
頭部へアプローチする療法として、クラニオセイクラルセラピーや頭に鍼をする、頭鍼、などがありますが、いずれの部位にしろ、まずは、はりに頼らずに、手技にこだわる、ということを最近は意識しています。
あえて手技にこだわり、その精度を上げていけば、自ずと鍼灸のアイデアも広がり、鍼灸の精度も上がっていく、と考えているからです。
手技でやっていることを、鍼灸でやったらどうなるか?というアイデアから、今まで様々な鍼灸でのアプローチ方法を習得することができました。
これからも、手技にこだわり、手技と鍼灸の両輪による相乗効果で、より高い治療効果を追求したいと考えています。