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整体

全身の連動性

例えば、右足首の内返しの動作はしやすくても、外返しの動作がしにくい、とします。

その場合、右のかかとは、下腿の骨(すねの部分)に対し、内側にあり、一直線上にありません。
この状態を、右足首が内反(ないはん)している、といいます。
靴の底は、外側に体重が乗るため、外側がすり減っています。
それに連動し、右下腿(すねの部分)は外旋し、大腿(ふともも)も外旋し、結果、O脚となり、股関節も外旋します。

それに連動し、骨盤を構成する、右寛骨は後下方へシフトし(右寛骨PI)、かつ、INといって、いわゆる開くかたちになります。

それと連動し、骨盤の真ん中の仙骨は後ろかつ左に傾きます。

それに連動し、腰椎が、前弯減少、左凸の側弯、となります。

それに連動し、腰椎は左後方に回旋し、左側の腰部起立筋が緊張します。

その緊張は上へ延び、左肩甲間部が緊張し、反対に、右肩甲骨は外側へ開き、上腕骨頭(二の腕の肩関節を形成する部位)が、前方へシフトします。
ベッドで仰向けになり、頭の方から診ると、右の肩甲骨とベッドにすきまがあり、右肩が上に上がっているのが確認できます。

また、骨盤、腰椎の後傾に連動し、胸椎は平坦化し、上部胸椎から頚椎にかけて、猫背気味、もしくは、硬くなって詰まったかたちとなっています。

それに連動し、頭は前方へシフトし、あごが突き出たかたちとなります。

この状態は、下部頚椎が屈曲し、上部頸椎が伸展し、いわゆるストレートネックとなります。

これに連動し、後頭骨も下がり、いわゆる、上頚、と呼ばれる、首と頭の境目に負担がかかります。

この姿勢では、右足の捻挫、アキレス腱の痛み、右膝内側の痛み、腰痛、便秘、性欲減退、疲労、胃もたれ、左背中の凝り、動悸、咳、首肩こり、右五十肩、頭痛、めまい、眼精疲労、鼻炎、不眠、イライラ、抑うつ、など、ざっとあげるだけでも、このような症状が出る可能性があります。

これは、ほんの一例で、たまたまこういうパターンで足から連動し、歪みが上へ波及する、という流れをざっと説明するためにこしらえたもので、一人一人、細かいパターンは違い、人それぞれです。

要は、足首という土台が不安定になれば、その影響は、建物と一緒で、上に行けば行くほど、大きくなることがある、ということです。

この、連動のパターンは、どちらかというと、理学療法的診方の連動です。

こうした、形となってわかりやすい連動ばかりではなく、実はこことここが連動する、というような、また異なった診方からの連動のパターンも多数存在し、各術者によっても、様々な連動を発見されていることと思われ、かなり奥の深い世界になってきます。

また、鍼灸の領域では、体を縦に走る、いくつものツボが連なる線路のような概念である、「経絡(けいらく)」というものもあり、これもまた、体の連動を診るのに、非常に有効です。

この連動のパターンを、できるだけ多くのパターンで診ることができれば、その連動を逆に利用し、症状改善につなげる引き出しもまた多い、ということになります。

OKはり灸マッサージでは、はり灸施術、整体施術においては、常にこの全身の連動性を重視し、全身バランスを調整することで、結果、症状が改善する、という意識を持って施術にあたっております。

経験的に、様々な連動パターンを利用し、体の歪みが改善されると、必ず症状は改善しています。

症状の改善が達成されたら、自然に体の歪みも改善している、という、逆のケースもまたあります。

これからも、自分に限界をもうけることはせずに、一つの考え方、診方、アプローチ方法にこだわることなく、できるだけ引き出しの多い治療家であるよう、知識と感性の両輪を磨いていくことをおこたらないよう、日々精進の心で、患者さん満足度アップを目指していきたいと考えています。

  • この記事を書いた人

院長 大門信一郎

OKはり灸マッサージ院長。 はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の国家資格有。 体のゆがみと自律神経を整える鍼灸師。 鍼灸治療の他、痛くない整体や、心地よい力加減のマッサージも好評です。 なかなか良くならない症状にお悩みの方の力になれれば幸いです。

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