鍼は刺さなくても、皮膚に触れるだけでも、生体磁気のバランスを整えることにより、十分に効きます。
今日も、ほとんどの患者様を、刺さない鍼(接触鍼といいます)で施術させていただき、いずれも、十分な効果を出すことができました。
ここのところの変化は、以前は、接触鍼も、一番細い鍼(02番:0.12mm)でしていたのを、1番(0.16mm)に持ち替えたことです。
どうやら、少し太めの方が効きがいいようです。
太くても、刺しませんので、患者さんの負担は軽く、問題ありません。
当然、刺した時と同様、接触鍼でも、お体の骨格バランスがガラッと変わり、本当に整います。
多くの鍼灸師が、この、非常に微細な刺激の鍼をすることで、骨格バランスが整う、という現象にきづいていないでしょう。
私も、この事実を認識したのは、OKをオープンさせてからで、たまたまそういっているベテラン鍼灸師の方の文章を読み、「本当かな?」とおもっていましたが、ある時、その現象が確実にあることに気付きました。
やり方は、私自らが試行錯誤で考案した、全くのオリジナルな方法ですが(アイデアは、いろいろな先生方のアプローチ方法を参考にさせていただいております)、そのベテラン鍼灸師の方の、「どんな方法でも、とにかく骨格バランスが整えばいい」という意見でしたので、今のところは、これでよし、としていますが、日々、少しずつ改良を重ね、少しずつさらに変化していっています。
アイデアの参考にさせていただいたアプローチ方法は、具体的には、
橋本敬三先生の「操体法」
大谷素明先生の「骨盤アプローチ」
海外のロルファーである、ジェフリー・メイトランド先生の「脊椎マニピュレーション」
向野義人先生の「M-test」
川嶋和義先生の「バランステスト」
藤本蓮風先生の「空間弁証」
戸ヶ崎正雄先生の「任督調整法」
吉川正子先生の「陰陽太極鍼」
溝口先生の「ダイナミックロトセラピー」
などなど、いろいろなアプローチ方法を知るなかで、自分流を構築していきました。
もちろん、まだまだ改善の余地ありですから、今後も変わっていくとは思いますが、現時点の具体的なパターンを、近いうちに動画でHPにUPしたい、と考えています。
そのほかにも、様々な先生方のアプローチ方法を参考にさせていただいております。
本やDVDにして手の内を余すところなく披瀝されているベテラン鍼灸師の方々には、本当に頭が下がります。
私も、まだまだ未熟ですし、ばかにされるだけかもしれませんが、現時点で自分なりに構築したアプローチ方法を、動画でUPすることで、少しでも、どなたかの参考になれば、と考える次第です。
我々、鍼灸マッサージ師は、手の内を披瀝し合って、より皆が、高い治療効果を出せるようになることが、結果的に、我々自身の繁栄につながりますし、患者さんも、より多くの恩恵を受けられるし、無資格者に対し、実力で圧倒し、結果的に、無資格療法士対策となる、と考えています。
話はもどり、接触鍼で参考にさせていただいているのは、ずばり、首藤先生の「超旋刺」です。
私は、現時点では、補には、超旋刺を、寫には、回旋させず、と、勝手に使い分けさせていただいています。
深部へのアプローチは、指を深層筋部まで沈める、という、ミスタートリガーポイント、黒岩共一先生に授かった技で、異端派古典派、首藤先生の超旋刺、と、一見相まみえれない技同志を融合させて使わせていただいております。
しつこいようですが、長い鍼を深部まで刺すことも、必要であれば当然いたします。
この、深部への刺入鍼も、何度も反復練習しましたので、非常に技術に自信を持っており、骨際の凝りにも、確実にヒットさせます。
我々、鍼灸マッサージ師は、ライバルだけども仲間、という気持ちで、個人的にはいるつもりです。
なぜなら、繰り返しになりますが、多くの先生方のアプローチ方法を参考にさせて、仕事させていただいているからです。
自分自身、まだまだ未熟で、もっともっと成長したいですので、接触鍼だけで勝負している先生などのところへ、見学させていただきに行きたい、とも考えています。
学生時代は、あちこちに行きましたが、自分自身が、プロ、となってからは、数えるほどしか見学に行けていませんので。
はっきりいって、今の自分は、かなりいい線いっている治療家、だと思っています。
さらに、立ちはだかる壁を越えて、本物の治療家、に早くなりたい、と考えています。
必ずなれる、と、確信しています。