OKはり灸マッサージでは、鍼灸治療を施す場合、基本的に細い鍼で極浅く刺す、ソフトな刺激の施術をいたしております。
それでも十二分に効果が出ます。 が、時と場合により、つまり、その人の刺激感受性と病態により、深い組織を刺激することを目的に、深く刺す鍼をする場合もあります。 本日、1年半ぶりくらいに来院された、年末からの腰痛が、病院の治療でもなかなか治りきらず、年明けのお仕事を休まれている方の治療をさせていただきました。
この方は、以前、5~6年続く腰痛が、OKはり灸マッサージの数回の鍼灸治療で改善し、それ以来、調子もずっとよく過ごされていた方です。 様子を診させていただいて、病態を推測した際、大腰筋がこわばって痛みと機能障害を発生させていることが、まるで、透けて見えるようにわかりました。
この方は、以前の治療経験から、比較的強い刺激も享受できる体質ということはわかっていましたので、全体治療のトドメに、大腰筋刺鍼を実施したところ、著効。 痛みと機能障害(動く範囲の制限と動きにくさ)が消失しました。
大腰筋は、腰椎を体幹深部で支える重要な筋肉です。 大腰筋は、前部繊維と後部線維からなり、それぞれで、腰椎屈曲と伸展の両方に関わっています。 よって、大腰筋が発痛すると、腰椎の前屈も後屈も両方制限されてしまいます。 ギックリ腰にも大きく関わっていると考えられる筋肉ですが、ギックリ腰の時は、炎症が強い可能性があるため、悪化の可能性のある大腰筋刺鍼は行いません。
が、今回のケースは、痛みの原因が炎症ではない、と判断されたため、大腰筋刺鍼の適応と判断し、実施いたしました。
大腰筋に鍼をすると、神経ー筋機能が一瞬で促通され、筋が緩むとともに、痛みが消失し、腰椎の支え力が増強した状態になります。 大腰筋は、体幹深部に存在するため、非常に手技に反応しづらい筋肉です。
しかし、鍼施術であれば、いとも簡単に(それを簡単にできる知識とテクニックを有する鍼灸師であれば、です)効果的な刺激を与えることができます。
私(院長)は、大腰筋刺鍼の訓練を十分に積んでいますので、いとも簡単に安全に実施できるのです。 全ての鍼灸師ができるわけではありません。
この大腰筋刺鍼は、腰痛の原因の責任が、大腰筋が占める割合が極めて大きい時、今回のように非常に有効ですが、侵襲性も強いため、ルーティンで行っているものではありません。
大腰筋刺鍼をしなくても、結果的に大腰筋機能を改善することも可能だからです。 ダイレクトに刺激した方が良い、と、判断したケースのみで行っています。
OKはり灸マッサージの鍼灸治療は、刺さない鍼、浅く刺す鍼、深く刺す鍼、どれも自由自在に使いこなして施術する能力を院長が有しているため、非常に幅広い症状に対応できます。
辛い症状でお困りの方は、是非一度、OKはり灸マッサージの鍼灸治療をお受けになられることをおすすめいたします。 津山市OKはり灸マッサージの腰痛治療について詳しくはこちら↓