腰痛および股関節痛で来院された患者さんがいらっしゃいました。
事前に整形外科を受診し、MRIにて、腰椎椎間板症、初期の変形性股関節症、と診断されたとのこと。
来院時、見るからに歩くのが痛そうでした。
検査により、両下肢の下肢長の左右差が認められました。
痛い方の脚が長かったのです。
この状態では、立位や歩行時、股関節に過剰な負荷がかることになります。
そこで、全身の鍼施術でバランスを取り、下肢長差を調整すれば痛みが軽減するかもしれないと考え、そのように施術してみました。
見事、左右の下肢長はきれいにそろいました。
そこで、歩いてもらうと、かなり痛みが軽減していて、スタスタと歩けるし、自由にしゃがめるようになりました。
腰の痛みもほとんど気にならなくなった、とのこと。
その後の経過を観る必要がありますが、下肢長差を調整しただけで腰痛、および、股関節痛が軽減しましたので、報告させていただきました。