全身の連動性

片頭痛と鍼灸治療(2)

片頭痛をお持ちの方は、腰まわり~足にかけての下半身が冷えている方がとても多く見受けられます。

昔から、「頭寒足熱」が健康な身体の状態である、といわれていますが、片頭痛をお持ちの方は、この真逆の状態である、いわゆる「冷えのぼせ」になっている方が非常に多いのです。

この状態を、中国伝統医学では、「上実下虚(じょうじつかきょ)」といい、下半身に充足しているべきエネルギー(熱を含む)が、上半身へと上がってしまっている病的な状態、と考えます。

このような状態になると、片頭痛はもとより、首から上の様々な症状、たとえば、首肩こり、めまい、耳鳴り、突発性難聴、不眠、イライラ、鼻炎、口内炎、などが起こる、といわれています。

この状態は、更年期障害の冷えのぼせでも、全く同じ状態と考えられます。

鍼灸治療でアプローチする場合、下半身にエネルギーを充足させ、上半身から過剰となった余分なエネルギーを抜いてやる、というようなイメージで施術します。

具体的には、下半身の冷えに対し、お灸を積極的に用い、その熱エネルギーによって下半身を温めることによってエネルギーを充足させ、上半身は主にはりによって、余分なエネルギーを抜いてやる施術となります。
(実際は、より複雑に込み入っている方も少なくないため、一人一人に合わせた施術を行います。)

こうした施術を定期的に継続することにより、上実下虚の状態が改善され、それとともに、上実下虚から起こっていた様々な症状も、自然に改善されてゆきます。

岡山県津山市下高倉西824

0868-29-3909

 

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  • この記事を書いた人

院長 大門信一郎

OKはり灸マッサージ院長。 はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の国家資格有。 体のゆがみと自律神経を整える鍼灸師。 鍼灸治療の他、痛くない整体や、心地よい力加減のマッサージも好評です。 なかなか良くならない症状にお悩みの方の力になれれば幸いです。 【OKはり灸マッサージ公式サイト】 岡山県津山市下高倉西824 TEL.0868-29-3909 休業日◇月・金・祝日

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