良い動きで日常生活を送ることは、心身の健康に非常に重要と考えられます。
良い動きは、見た目がきれいな動きで、無理のないスムーズな動きです。
無理のない動きは、淀みなく全体が流れるような動きです。
無理のある動きは、どこかが動いていない印象を与える動きです。
良い動きは、やはり良い姿勢が前提となります。
良い姿勢がとれない原因として、関節可動域制限や筋力低下の問題があります。
この筋力低下は、骨格(関節)アライメントが不適切で筋力がうまく発揮できていない場合が少なくなく、こういった場合、骨格(関節)アライメントが適切な状態になると自然に筋力が発揮できる環境が整い筋力は向上します。
つまり、見かけ上の筋力低下が少なくない、ということです。
例えば、片脚立位ができない場合、すぐさま中殿筋トレーニングを行うのではなく、まずは骨格(関節)アライメントが正しい状態に修正し、その結果として正しい動きの獲得、つまり、適切に筋力が発揮できる状態にすることができた上で筋力強化を図る、というプロセスが重要となります。
筋力と関節アライメント、関節可動域は共に密接に関連しているのです。
不適切な骨格(関節)アライメントのまま筋力トレーニングを行っても、歪を助長する可能性があります。
ですので、まずは適正な関節運動を得ることが大切になります。
ただ、筋力トレーニング、特に背骨を意識した体幹トレーニング自体に、関節アライメントを適切な状態に導く作用がありますので、この点でも、筋力と関節アライメントは密接に連動している、ということが言えるのです。
ですので、セルフメンテナンスとしてのトレーニングとしては、関節アライメントを整えるストレッチ系トレーニングと筋力向上を目指した筋力トレーニングの両方均等にすることが理想と言えます。
これを一度にできるメソッドが、ヨガ、ピラティス、太極拳、などになります。
やはり、古来より伝わるものは理由があって残っているのです。
ただし、これらのメソッドは、習得が難しく、ただ格好を真似るだけでは効果が薄いと考えられますので、初心者は、まずはストレッチと筋トレを個別に行い、ある程度それらに習熟し、効果が出てからヨガ、ピラティス、太極拳などの最強メソッドに移行することをお勧めします。
そして、さらに大事なことが、日常生活の行住坐臥です。
日常の姿勢や動き方を正しくすることが大前提となるのです。
良い姿勢、良い動作、ってどんなん?の答えが、見た目が綺麗な姿勢、動作、ということになります。