こり・痛み・体の不調が、肝臓と関係しているケースは多い
私(院長)が、鍼灸臨床で一番重視している臓器は、「肝臓」です。
よくある肝臓と関わる不調として、
- 右側の首肩背中の頑固な凝り痛み
- 月経にまつわる諸症状(生理中、生理前後の心身の不調など)
- 呼吸が日常的に浅い
- 長引く慢性腰痛
- イライラしやすい
- 様々な不定愁訴(原因の特定できない不調)
- 疲れやすい
- 食後、すぐに眠くなる
など、実は一見、肝臓とは全く結びつかないように思えるこのような症状が、肝臓の悲鳴としてあらわれやすいシグナルです。
要するに、
「肝臓は、体のこり痛みや、様々な不調と関係がある」
ということです。
肝臓という臓器は、非常にキャパシティーが大きい臓器ですので、限界ギリギリまで症状を出しませんし、検査での数値も異常にはなりません。
検査で肝臓の数値が引っかかる人は、既に、相当肝臓に負担がかかっていることを意味します。
肝機能の数値以外では、血小板の数が肝機能の一つの指標となります。
正常範囲内でも、血小板の数が少ない人は、肝機能低下の疑いがあります。
心身のストレスで肝臓にもダメージが
さて、肝臓に負担をかけるものは、
- 食べ過ぎ
- 飲みすぎ
- 薬物
などが筆頭です。
現代日本人は、圧倒的に「食べ過ぎ」の人が多く、よって、多くの日本人が、食べ過ぎによって、肝臓に負担を強いています。
さらに、肝臓を傷めるものとして、重要なのが、
「精神的ストレス」です。
もちろん、過労、など、「肉体的ストレス」も同様です。
要するに、
「心身のストレスは、肝臓を傷めつける」
ということです。
OKはり灸マッサージには、様々な不快症状でお困りの方がご来院されます。
その多くの方で、「肝臓に負担がかかっている」と感じることが非常に多いのです。
「体の外側(骨や筋肉)」と、「体の内側(内臓)」と、「心(感情・メンタル)」の三者は、常に相互に影響を与えあっています。
そういった観点から、私(院長)は、特に、臨床において、「肝臓」を重視しています。
肝臓に負担がかかると体が固くなる
ちなみに、肝臓に負担が蓄積すると、背骨全体の柔軟性が失われて、一本の棒のような状態になります。
背骨の柔軟性をチェックする方法は、「体を捻じれるかどうか」です。
体を捻じる動作は、主に「胸椎」が担っています。
胸椎・胸郭が硬い=肝臓に負担がかかっている、と、考えることができるのです。
ですので、OKはり灸マッサージでは、「肝臓」を重視した施術を行っているのです。
「OKはり灸マッサージで鍼灸治療を受ければ肝機能が良くなる」という話ではありません。
やはり、一番大事なのは、
「自分自身による日頃の節制」なのです。