「疲れたしんどい」と感じる時、疲労の本体は、脳の自律神経の中枢である視床下部が疲れていることが最新の研究で判明しています。
疲れに鍼灸治療は有効ですが、そのメカニズムは不明です。
ただ、実際に良くなっている事から、鍼灸治療は、視床下部に作用し、疲労を改善させていると予想できます。
また、疲労を根本的に解決するのは睡眠ですが、この睡眠時、自律神経のうち「副交感神経」が優位に働くと、疲労が改善します。
つまり、鍼灸治療により、直接的に視床下部に作用し、交感神経優位に傾いていた自律神経機能が、副交感神経が優位になることで、疲労が改善されるという仮説が成り立ちます。
そして、様々な不快症状は、睡眠状態が改善されると良くなっていく傾向がありますが、良い睡眠が取れるようになることで、自律神経機能が改善し、不快症状が軽減していく、と考えられます。
今回、「すべての疲労は脳が原因(著者: 梶本修身)」を読んで、鍼灸治療が疲労に効くメカニズムを推測してみました。
今、日本において、我々現役世代は、大変な苦労を強いられています。
労働者の大半が疲労を感じているでしょう。
OKはり灸マッサージの問診票でも、来院される方の9割以上の方が、「体がだるい」、「疲れやすい」に〇を付けます。
そういった、「日々頑張っている方」、また、「頑張りたくても頑張れない方」、の応援をすることが、OKはり灸マッサージのできることの一つ、と考えています。
疲労でお困りの方のご来院をお待ちしております。
少しでもお力になれれば幸い、と考えています。
*参考文献:梶本修身著「すべての疲労は脳が原因」