OKはり灸マッサージでは、首の不調が様々な不調を招く、という考え方をしています。
首という部位は、あらゆる部位の集合地みたいなところです。
首の不調には、首自体にも施術をしますが、それだけなく、悪影響を与えていると判断される部位をできるかぎり探し出し、それらの部位にも施術を行います。
多くの場合、首の不調がある人は、腰が良くありません。
腰の不具合も、その他の部位と影響し合っていることが多いため、必然的に全身にアプローチすることになります。
ある患者さんで、鍼治療を何回か受けられ、その都度よく施術に反応し、数回の施術で、それまで頻繁だった頭痛・めまいが起きにくくなった、と喜ばれている方がいらっしゃいます。
その方が、先日来院された時は、腰痛が一週間くらい続いたあと、久しぶりに頭痛・めまい・胃部不快感で最悪の体調という状態でした。
この方の場合、症状の出発点が腰で、正座ができなくなると体調も悪くなってきます。
前回までの治療で、腰まわりをしっかり施術し、腰が楽になり正座ができるようになると、首の不具合も改善される、ということを経験済みですので、今回も同様に施術しました。
が、今回は、正座が楽にできるようになり、ずいぶんと改善したものの、まだ、左首が引っかかるとのこと。
確かに、頚椎2番と3番の、左側の動きが悪い状態が残っていました。
この首の歪みは、首自体の施術にはなかなか反応しなかったので、どこか改善ポイントはないかと、仰向けだったこともあり、腹部を探りました。
「そんなところも関係あるんですか?」との患者さんの問いに、「そういう場合もあります」とお答えしながら、右の肋骨付近に硬さを確認しました。
そこには、肝臓に関係の深いとされる「期門」というツボがあります。
そこに鍼をすると、瞬時に首の歪みが改善されたのが確認できました。
この瞬時の改善を、患者さん自身も感じられたようで、「あ!」と声をあげられました。
「わかります?」と問うと「わかります」とのお答え。
それで、首の歪みと不具合も改善され、すっかり楽になったと喜ばれて帰られました。
この方は、特に肝臓に問題があると指摘されてはいない方です。
肝臓に関係の深いツボへの鍼で、劇的に改善をみせたましたが、それですぐさま肝臓に問題がある、ということではありません。
今回の施術で、筋骨格系の不調も、内臓に関係の深いツボを使って改善できるということが経験できました。
特に最近、筋骨格系の問題と内臓との関係性に注目している私(院長)としては、「また経験を積むことができた」と、この患者さんに感謝です。
今後も、この筋骨格系と内臓の関係性を考慮する、中国伝統医学本来の鍼灸医学に則った施術を意識し、更なる治療成績の向上を目指していこうと思った次第です。
ところで、全く話は変わって、最近ギターを本格的に再開しました。
今は、ラウドネスのゲットアウェイという曲にチャレンジしています。
仕事に差し障るからとギターはあえて控えていたのですが、逆にギターを再開し、指が動くようになると、それに比例するように施術にも良い影響が出ていると感じています。
仕事のためにやりたいことを我慢する、という姿勢よりも、ギターも野球もサッカーもやりたいことはどんどんやった方が、より仕事も良くなる、と得心した私(院長)なのです。
これからも仕事はもちろん、興味あることにどんどんチャレンジしていく人生にシフトしていこうと燃えているところです。