いつもありがとうございます。
OKはり灸マッサージです。
さて、久しぶりの症例報告です。
治療をせずに帰ってもらった人の話
この方は、最近、寝違い症状で来院された方ですが、以前、何年か前に初来院し、症状を聴いて、
「これは鍼灸治療適応じゃないな、病院受診が先だ」
と判断し、治療せずに帰っていただいたことのある方でした。
近頃、別の症状で再来院したので、その後どうだったか聞くと、予想外の話を教えてくれました。
即刻入院の原因とは?
初来院されたときは、
「2週間前くらいから両脚がしびれ出して、どんどんひどくなっている、おまけにここ3日くらいは息切れがするようになった。」
とのこと。
これを聴いて、私(院長)は、
「これは鍼灸治療をしている場合じゃない。
何事かが起こっている、とにかく病院受診をしてもらわなければ」
と考え、その旨をその患者さんにお伝えして、治療せずに帰っていただいた。
で、それ以来、その方のことは忘れていた。
そこへ、最近、その方が寝違え症状で来院されて、
「実は、あの後、先生の言う通りに病院へ行くと、とにかく血液と鉄分がひどく足りてなくて即刻入院したんです、もう少し遅かったら死んでいた、って言われましてね、いやー先生は命の恩人です」
とおっしゃる。
そんな大それたことはしていないが、結局、初診時には聴いていなかったが、切れ痔がひどくて半端ない出血をしていたのだ、とのこと。
「いやー、まさか切れ痔で死にそうになってるなんて考えてもみなかったです。」
と、当時を振り返っておられた。
切れ痔による大量出血。
それでも命にかかわることになるんですね。
こちらも非常に勉強になった症例でした。