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関節リウマチと鍼灸治療(その3)~具体的な施術方法

鍼灸治療は、東洋医学的物理療法、といわれることがあります。

関節リウマチに対して、鍼灸治療は、リハビリテーションの中の、物理療法、に該当しますが、鍼灸治療には、現在医療機関で実施されている物理療法以上の効果があると実感しています。

さて、具体的な施術方法ですが、関節リウマチの患者さんに対して鍼灸治療を行う場合には、今日現在の患者さんの状態がどんな状態であるかを、的確に把握することが、重要になります。
罹患年数、関節の痛みの程度、変形の程度、全身状態、ADL(日常生活動作)などを、総合的に把握し、治療部位や、刺激量などを決めることが必要になります。

手指、手関節へのアプローチ

握力の維持・回復、手関節の安定を目標に、鎮痛、拘縮予防、関節機能維持・改善を目指しアプローチします。
前腕部の筋の反応部、特に、手関節の安定に関係の深い、「総指伸筋」の反応部に、はりをし、痛む関節部自体や、関節の押して痛む部位には、お灸をします。

肘関節へのアプローチ

上腕・前腕部の、肘関節の動きに関係する筋の反応部に、はりをし、痛む関節部自体や、関節の押して痛む部位には、お灸をします。

肩関節へのアプローチ

基本的に、いわゆる五十肩、に対する施術と同様の施術を注意深く行います。
肩関節の動きに関係する筋の反応部に、はりをし、痛む関節自体や、関節の押して痛む部位には、お灸をします。

足指、足関節へのアプローチ

下腿部の、足関節の動きに関係する筋の反応部に、はりをし、痛む関節部自体や、関節の押して痛む部位には、お灸をします。

膝関節へのアプローチ

大腿・下腿部の、膝関節の動きに関係する筋の反応部に、はりをし、痛む関節自体や、関節の押して痛む部位には、お灸をします。

股関節へのアプローチ

臀部、骨盤部、大腿部の、股関節の動きに関係する筋の反応部に、はりをします。

頚部へのアプローチ

関節リウマチで、注意しなければいけない重要な問題として、頚椎の1番と2番で構成される、「環軸関節」の亜脱臼、という問題があります。最悪の場合、脊髄を圧迫して、手指のしびれ、手を使う細かい動作がしにくくなる、歩行時のふらつき、四肢の麻痺、といった「脊髄症状」や、めまい、嘔吐、といった、椎骨動脈を圧迫することによる、椎骨動脈循環不全、からくる症状、を呈する場合があります。
ですので、関節リウマチの患者さんは、安易に、頚部に、指圧やカイロプラクティックのような、物理的外力を加えることは、厳に慎まなければなりません。
その点、針は、物理的外力が非常に少なく有効な刺激となるため、非常に安全で有効な施術方法といえます。

基本的に、いわゆる肩こり、頚部痛の施術に準じた施術となります。

全身症状へのアプローチ

その他、関節リウマチの患者さんが、よく訴える、肩こり、腰痛、疲労感、脱力感、冷え、などに対する、全身的なアプローチもします。
各関節に対する施術と重なる部分も多いため、あとは、腹部、腰背部などの、体幹部へのアプローチとなります。

病気の進行予防のためのアプローチ

これについては、(その2)にも記しましたが、現在の、強力な薬物療法以上の効果を上げるのは、困難です。

が、古来より、鍼灸治療、特に、お灸には、免疫機能を整える効果があるといわれています。
関節リウマチという病気が、免疫異常からきている病気である以上、何らかの効果があってもおかしくはない、と考えています。

ところで、私の知る限り、関節リウマチの患者さんは、関節だけでなく、筋肉部の痛みも訴えることが多いようです。
私の知っている患者さんは、全例そうです。
まるで、線維筋痛症のように、「体中が痛む」とおっしゃいます。
現に、関節リウマチと線維筋痛症は、高率に合併するようです。

関節の痛みもさることながら、この筋肉部の痛みがつらいため、いわゆる痛み止め、を服用し続けている患者さんが多い印象があります。

現在の、関節リウマチの治療では、抗リウマチ薬だけで症状をコントロールすることを目指しています。
よって、いわゆる痛み止めを使用せずに済む状態、を理想としています。

しかし、現実には、いわゆる痛み止めは、現在でも、有効な対処法、として使われ続けています。
ただし、この、いわゆる痛み止め、には、消化性潰瘍、という、重大な副作用があります。

日本では、あまり一般的には大きな問題とはなっていないようですが、アメリカでは、重大な社会問題となっています。
実際、この副作用での死亡者は、決して少なくはないのです。(NSAIDS潰瘍、といいます)

以前、病院勤務時代、私が、担当させていただいていた関節リウマチの患者さんも、この副作用のため、痛み止めが使用できなくなり、「体がばらばらになりそう」な痛みをなんとかしようと、鍼灸治療を週1回のペースで受けられるようになりました。

結論的に、鍼灸治療により、痛み止めを服用しなくても済む状態にまで落ち着かれ、「治療のおつり」、として、降圧剤を服用しても下がらなかった血圧が、降圧剤を服用しなくても正常値にまで下がった、という効果もありました。
高ぶっていた交感神経が鍼灸治療により緩和したため、痛みも血圧も改善したと考えています。

このように、痛み止めを服用しなくても良くなる、または減薬、という効果は、関節リウマチの患者さんに限らず、あらゆる痛みで鍼灸治療を継続することにより、達成されることが非常に多いです。

関節リウマチの治療において、画期的に薬物療法が発展し続ける現代においては、その主役は、薬物療法である、ということは、論を待たないでしょう。

鍼灸治療は、そんな現代においても、脇役として、補助的に、症状緩和のお役に立てるチャンスはまだまだ充分にある、と考えています。

  • この記事を書いた人

院長 大門信一郎

OKはり灸マッサージ院長。 はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の国家資格有。 体のゆがみと自律神経を整える鍼灸師。 鍼灸治療の他、痛くない整体や、心地よい力加減のマッサージも好評です。 なかなか良くならない症状にお悩みの方の力になれれば幸いです。

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