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全身の連動性

アトピー性皮膚炎(3)

皮膚は、私たちの身体の外表を覆い、外界と生体との境界をなすバリアとして機能します。

皮膚には、体外からの微生物やアレルゲンなどを含めたさまざまなものの侵入から体内を守り(outside-inside barrier)、体内から細胞や体液などが失われるのを防ぐ(inside-outside barrier)というきわめて重要な働きが備わっています。

人の皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の3層に大きく分けられます。

最外層の表皮は、ケラチノサイトから構成される重層扁平上皮で、外表面から順に、角質層・顆粒層・有棘層・基底層に分けられます。

表皮の一番外側の角質層バリアは、外界の空気環境と体内の細胞を乾燥や外力による障害から守ります。

顆粒層には、表皮における第2のバリアとなる「タイトジャンクション」が存在します。

タイトジャンクションバリアは、身体の中から外への水分やイオンなどの漏出を防ぐとともに、外から中への病原体などの侵入を防いでいます。

有棘層には、「ランゲルハンス細胞」と呼ばれる表皮樹状細胞が散在しており、真皮の「真皮樹状細胞」とあわせて、皮膚における免疫学的なバリア機能を果たしています。

ランゲルハンス細胞は、通常は、表皮タイトジャンクションバリアの内側に存在していますが、活性化すると、タイトジャンクションバリアを超えて角質層直下まで樹状突起を伸ばし、タイトジャンクションバリアの外側で、樹状突起の先端から抗原獲得を行うようになります。

アトピー性皮膚炎では、角質の形成に必須であるフィラグリンの減少による表皮バリアの異常が病態に関与することは、前回で示しました。

この表皮のバリア障害は、ランゲルハンス細胞などを介した免疫応答にどのように影響をあたえるのでしょう?

アトピー性皮膚炎の病変部では、外来抗原を取り込もうとするランゲルハンス細胞の活性化が亢進しています。

ランゲルハンス細胞が外来抗原をタイトジャンクションバリアの外側で捉えることにより、Th2タイプの免疫反応が成立します。

つまり、アトピー性皮膚炎において、ランゲルハンス細胞による外来抗原の取り込みが、経皮感作を通じたアレルギー成立に関与しているのです。

要は、アトピー性皮膚炎では、表皮バリアの脆弱性により、免疫応答が亢進しているのです。

Th2は、IgEを介するⅠ型(即時型)アレルギーの形成に関与するT細胞です。

このIgEを介したアレルギー反応は、抗原がタイトジャンクションバリアの内側まで侵入して初めて起こります。

よって、アトピー性皮膚炎では、表皮タイトジャンクションバリアを超えるランゲルハンス細胞が増加しており、表皮バリアの脆弱性と相まって、免疫応答が亢進し、アレルギー反応が起きているのです。

これらの事実から、逆に言えることは、皮膚バリアをできるだけ良い状態に保ち、外来抗原の侵入を抑えることができれば、新たな経皮感作や、IgEを介したアレルギー反応を予防できることが期待できるわけです。

表皮バリアの破綻とアレルギー反応発現に密接な関係があり、皮膚バリアを正常に保つことにより、アレルギー反応を抑制できるわけです。

  • この記事を書いた人

院長 大門信一郎

OKはり灸マッサージ院長。 はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の国家資格有。 体のゆがみと自律神経を整える鍼灸師。 鍼灸治療の他、痛くない整体や、心地よい力加減のマッサージも好評です。 なかなか良くならない症状にお悩みの方の力になれれば幸いです。

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