腹痛を訴える要因には、さまざまなものがあります。
ガスが原因のこともあります。
肝臓の位置(右上腹部)にガスが溜まる「肝曲症候群」、脾臓の位置(左上腹部)に溜まる「脾曲症候群」が有名です。
これらは、立った姿勢で著しいが、横になると消える痛みです。
ガスは軽いので、立った姿勢になると、横隔膜を下から突き上げるからです。
このようなガスによる痛みは意外に多いのですが、各種検査をしても、原因不明、と言われてしまうこともあります。
夜寝るときなど、横になった姿勢できまって痛みが出る場合、腸管の癒着が原因のことがあります。
腸管の癒着により、ガスの流れがうまくいかないときに起こります。